ハワイ火山国立公園(アメリカ)

Art BromageによるPixabayからの画像

※アイキャッチ画像は「Art BromageによるPixabayからの画像」

Hawaii Volcanoes National Park ( United States of America ) OUV(viii)

1987年世界遺産登録

■世界一安全!?な溶岩を見ることができる国立公園

太平洋にあるハワイ諸島の最大の島・ハワイ島の南東部、二つの活火山マウナ・ロア山キラウェア山をもつハワイ火山国立公園が世界遺産に登録されています。

アイキャッチ画像のキラウェア火山はなんと1983年から今も噴火ずっと続けており、その名も先住民の「吹き出す」「多くをまき散らす」といった意味があるそうで、彼らにとっての神聖な地域です。

一方のマウナ・ロア火山は標高が4,169mと非常に高く、海底の部分を含めると世界最大の活火山であるとされます。こちらは最後に噴火したのは1984年、それ以降は静かに眠っている状態なのでしょう。

火山が出来上がる仕組みはざっと3種類。

①プレートが引っ張られてマグマが上昇することで噴火し、火山が形成されるもの

②プレートに無関係にマグマの通り道ができ、噴火するホットスポットで形成されるもの

③プレートの一方が沈み込み、その堺で噴火して形成されるもの

日本列島は③、そしてハワイ火山は②に当たるのだそうです。

②はプレートに関係なくマグマの通り道ができているので、この一連の噴火によって火山が形成されてきた位置を長い年月で定点観測すれば、プレートがどのように移動してきたか、まさに地球形成の大地の歴史を見ることができるのです。

ハワイの火山はツアーで見ることができます。

危険はないのしょうか?

もちろん、0ではありませんが、この大地は玄武岩で出来ており、マグマは非常に粘性が強く、テレビ等でもゆっくりと赤黒いマグマが進むのを見たことがあると思います。

ですから爆発的な噴火というよりも、ドロドロとゆったりと進行するのです。このため、世界一安全な火山ツアーを実施することができるとされています。

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