ベリーズのバリア・リーフ保護区(ベリーズ)

hat3mによるPixabayからの画像 ベリーズ king lewey’s

※アイキャッチ画像は「hat3mによるPixabayからの画像」

Belize Barrier Reef Reserve System ( Belize ) OUV(vii)(ix)(x)

1996年 世界自然遺産登録

〇カリブ海に浮かぶ200のキーが創るこの世のパラダイス

ユカタン半島の付け根に位置する国ベリーズのカリブ海沖合に、7つの海洋国立公園や保護区が世界遺産に登録されています。

ベリーズはメキシコに接する四国ほどの面積の国ですが、旧英領なので英語圏で、他の中米諸国とは少し違うカリブ海的な雰囲気。マヤ語”ぬかるみ”を意味するそうで、その名の通り、河川やラグーン、そしてマングローブによって大地が形成されています。陸地は熱帯雨林に潜む生き物達とそこに点在するマヤ遺跡や、沖合にはオーストラリアの世界遺産グレートバリアリーフに次ぐ世界2位の面積を持つサンゴ礁「ベリーズ・バリア・リーフ保護システム」が広がります。

この保護システムは、7つの海洋国立公園や保護区からなり、いずれも世界遺産に登録されています。

  • バカラル チコ国立公園と海洋保護区
  • ブルー ホール自然公園
  • ハーフ ムーン キー自然公園
  • サウス ウォーター キー海洋保護区
  • グラバーズ リーフ海洋保護区
  • ラフィング バード キー国立公園
  • サポジラ キー海洋保護区

これらは環礁、マングローブ、干潟など、さまざまな地形によって大小200のCaye(キー:小島)を形成し、美しい景観が広がります。世界遺産ガラパゴス諸島にも到達した、かのチャールズ・ダーウィンは「西インド諸島で最も注目に値するサンゴ礁」と呼んでいたそうです。

動植物の種類も多く、中にはアオウミガメ、アメリカワニ、マナティーなど絶滅のおそれのある動物の生息地となっているのです。また渡り鳥も多く飛来し、例えばハーフ ムーン キー自然公園はカツオドリの主な生息地となっています。

そんな美しい海を象徴する体験ができるのが、アイキャッチ画像はサウス ウォーター キー海洋保護区に位置する、キング・レイリー島というサンゴの小さな島です。まるでドラゴンボールの亀仙人の家が連なったかのような、リゾートになっています!

一方、この保護システム内には、まるで異世界への扉のような、ブルーホールと呼ばれる円形の海底の大穴が開いています。

これは調査によると、海底に大穴が空いたのではなく、もともとこの地域は石灰岩の大地による鍾乳洞が世界が広がっており、海面の上昇によって水没したのだそうです。こうした鍾乳洞は、ベリーズの北に隣接する国、メキシコでは、セノーテとして知られています。

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