登録基準(ⅴ)

文化的景観

ケブラーダ・デ・ウマワーカ(アルゼンチン)

◇先史時代から続く人々の往来と農業により作られた景観アルゼンチン北西端、アンデス山脈上に位置するフフイ州、ウマワーカ渓谷は、グランデ川によって切り開かれた150㎞を超える長さの渓谷であり、世界遺産に登録されています。
文化的景観

石見銀山遺跡とその文化的景観(日本)

◇銀の採掘から始まった町づくり島根県太田市の石見銀山では、16世紀に朝鮮半島を渡って伝播した灰吹法による銀の精錬技術により、良質で大量の銀が採掘され、最盛期にはヨーロッパにまで銀が流通したとして、世界遺産に登録されています。
文化的景観

アマルフィ海岸(イタリア)

■切り立った断崖にへばりつくような街並みが造り上げた景観ソレントからサレルノに至る約30kmにわたる絶景の海岸線とその街並みが世界遺産に登録されています。
登録基準(ⅴ)

パラチーとグランデ島 文化と生物多様性(ブラジル)

■砂糖にコーヒー豆に金!地域を支え続けてきた資源の宝庫ブラジルの大西洋岸の沖合に浮かぶグランデ島と、大陸側の港町パラチーなど6つのエリアがブラジル唯一の世界複合遺産として登録されています。
登録基準(ⅰ)

ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群(トルコ共和国)

Göreme National Park and the Rock Sites of Cappadocia (Turkey)  OUV (i)(iii)(v)(vii)1985年 世界複合遺産登録■映画のロケ地にもなった奇岩の絶景カッパドキアは古代ペルシア帝国やヒッタイト民族の領土であったことから、紀元前の様々な遺跡が残された大地です。またギョレメ国立公園やカイマクリやデリンクユと言った地域に広が...read more
文化遺産

ルアン・パバンの町(ラオス)

■母なる水「メコン川」と山に囲まれた自然環境で独自に発展した文化ラオス北部に流れるメコン川と、その支流であるナム・カーン川が発生している流域に広がる街がルアン・パバンです。周囲は川と山に挟まれて森が生い茂る東南アジア独特の雰囲気。この地域はブッダが旅の途中で休憩し、微笑みを浮かべた場所とされており、仏教において神聖視されていた場所とされています。中世になると、14世紀から「ランサン王国」の中心地として栄え、交易によって富をもたらしました。
文化遺産

シルクロード:長安-天山回廊の交易路網(中国・カザフスタン・キルギス)

■大航海時代より以前、人々は道を拓き、世界が交流した長安-天山回廊の交易路網は、ローマからアジア各地、日本までを相互に結び、文明発展の一端を担った「シルクロード」の一部として世界遺産に登録されています。
文化遺産

古都ホイアン(ベトナム)

■アジアの貿易中継地、今も変わらない往時の生活と町並みベトナム中部、南北に伸びる国土のちょうど真ん中、トゥボン川河口の都市ホイアンのうち、旧市街としての一部エリアが世界遺産に登録されています。
文化的景観

ラパ・ヌイ国立公園(チリ)

■南太平洋の絶海の孤島で進化したユニークな文化ここは南太平洋に浮かぶおおよそ宮古島くらいの島が、かつて移住してきたポリネシア系の先住民族らがモアイなどの独自の文化と生活様式を根付かせたとして世界遺産に登録されています。
文化的景観

ヴェガオヤン-ヴェガ群島(ノルウェー)

■まさにSDGsの体現。人と自然との持続可能な共生ノルウェーの中部西側の海沿いに浮かぶ小さな島々、ヴェガ群島。世界遺産に登録されているのは最も大きなヴェガ島の一部と、その北西に広がる海に浮かぶ小さな島々一帯のエリアです。
文化遺産

白川郷・五箇山の合掌造り集落(日本)

■日本の原風景ともいえる農村文化・生活・暮らしの保存と活用を両輪に取り組む集落。岐阜県の白川村荻町、富山県の平村相倉、上平村菅沼の三つの集落が世界遺産に登録されています。日本では5つ目の世界遺産登録にして、世界の「伝統的な集落」としても、ホローケー、トンブクトゥに次いでまだ3例目の登録となりました。
文化的景観

バジ・ビムの文化的景観(オーストラリア)

■世界で最も広範で最も古い養殖システムオーストラリア南東部、タスマニア州近くの海岸に接近した地域に、バジビム・ティレンダラ・クルトニチの3つに区分されたエリアが世界遺産に登録されています。
文化遺産

北海道・北東北の縄文遺跡群

■獲物を追う生活から定住へ!人類の進化が読み解ける大地 北海道・北東北の縄文遺跡群は、北海道・青森・秋田・岩手の1道3県にまたがり、先史時代の人々の農耕社会以前の生活の在り方と複雑な精神性を示す17の考古遺跡から構成された世界遺産です。
文化遺産

ヴェネツィアとその潟(イタリア)

Venice and its Lagoon (Italy)  OUV (i)(ii)(iii)(iv)(v)(vi)1987年世界遺産登録■海上都市として栄えたヴェネツィア共和国アドリア海の約120の小島の上に造られた水の都。176の運河と約400もの橋が島を結んでいますが、7世紀頃から街を形成しつつ、8世紀にはヴェネツィア共和国として独立していきました。9世紀から12世紀にかけては他にもピサ、ジ...read more
文化的景観

古代都市「タウリカのヘルソネソス」とそのホーラ(ウクライナ)

現在のクリミア半島(かつてはタウリカ半島と呼ばれた)には、古代ギリシャ・ローマ時代にヘルソネソスと呼ばれた都市が残り、主に農業遺構を中心とした8つのエリアが世界遺産に登録されています。
文化遺産

リヴィウ歴史地区(ウクライナ)

■東ヨーロッパに位置しながらもイタリアやドイツ等の文化が融合した街並みウクライナの西部、ポーランドとの国境に位置する街リヴィウの中で、Pidzamcheと呼ばれる小高い丘とSeredmistiaと呼ばれるミッドタウンを含むエリアと、聖ユーリ教会(聖ジョージ大聖堂)を含むエリアの2エリアが世界遺産に登録されています。
文化遺産

麗江旧市街(中国)

■ユネスコ復興モデル「麗江様式」と呼ばれた街並み中国雲南省、平均標高が2000m以上の山に囲まれた自然美しい環境に位置する古都麗江は、何世紀もの間保存されてきた街並みが保存されていて、4つのエリアが世界遺産に登録されています。
文化的景観

ウルル・カタジュタ国立公園(オーストラリア)

■アボリジニの聖地オーストラリア中部の国立公園内には、世界最大級の一枚岩ウルル(エアーズロック)と、ドーム型の奇岩群カタジュタ(マウントオルガ)がそびえている。1987年自然遺産として登録。一方先住民族アボリジニの部族アナングにとって、日本語にいうと「聖地」に近い意味合いであり、周辺に彼らの神話や生活が描かれた壁画が残されており、文化的観点から94年に複合遺産として再登録された。
文化的景観

ピレネー山脈-ペルデュ山(スペイン・フランス)

■世界最古の歴史をもつ羊飼いが作り上げた景観フランス・スペインの国境にあたるピレネー山脈。そのうち標高3500m級のペルデュ山の周辺は特に美しいと有名で、この山から北のフランス側は氷河残る風景、逆に南のスペイン側は温暖な気候で様相が異なります。そしてその国境には「ローランの裂け目」と呼ばれる、まるでファンタジー映画のように山にぽっかりと空いた裂け目があるのです。
登録基準(ⅰ)

メテオラ(ギリシャ)

Meteora (Greece) OUV (i)(ii)(iv)(v)(vii)1988年世界遺産登録■今も修道士が暮らす、絶壁の奇岩の上の修道院群ギリシア中部、テッサリア地方には、明らかに不自然な位置に修道院が建っています。垂直に切り立った岩塊群の頂きに築かれているのです。ここは石灰岩の大地が風雨で削られ、残った固い岩盤が奇岩となって現れた、他には見られない自然景観があります(登録基準ⅶ)。その...read more