世界遺産の価値を保全していくには、当然お金がかかります。世界遺産条約には信託基金を各国や個人等から募り、以下の基準に沿って使われています。主な拠出は世界遺産条約締約国の分担金です。
一方で拠出金に占めるほとんどは上位10か国程度で、約150か国は年に1万ドル未満、最低額の33ドルのみという国も10か国以上あるのだとか。日本は35万ドル前後を拠出しており、2014年にアメリカが拠出金を停止して以来、トップとなり、全体の約10%を占めているようです。
使われる基準―
①世界遺産の保全・復興のための費用
②事前調査のための費用
③保全のための専門家の育成
④専門家や技術者の派遣、機材購入費用
⑤広報・教育への支援