イスラム建築

文化遺産

サマルカンド-文化交差路(ウズベキスタン)

■シルクロードを通して栄えた文化 世界遺産のタイトルには世界遺産たる特徴が表れていますが、文化交差路=まさにこの言葉通り、シルクロード等東西アジアから欧州までの交易中継地として発展を遂げてきました。紀元前まで遡ると、中央アジア最古の都市とされ、オアシス都市として栄えます。マケドニア王国のアレクサンドロス大王の東方遠征によって訪れたとされ、一説にはここで恋に落ちたとか。世界遺産に登録されているのは5件。そのうち3つを紹介します。
危機遺産

古都ダマスクス(シリア・アラブ共和国)

■世界最古のモスクが残るイスラムの巡礼地 シリアの首都ダマスクスのうち、ウマイヤド・モスクを含む城壁で囲まれた内部がシリアで最初の世界遺産に登録されています。
文化遺産

ピサのドゥオモ広場(イタリア)

倒れそうで倒れない「奇跡の広場」 イタリア中部のトスカーナ地方の自治都市、ピサに位置するドゥオモ広場には、ドゥオモ(大聖堂)・鐘楼・洗礼堂・カンポサント(墓所)の主に四つの建築が残り、広場全体が世界遺産に登録されています。
文化遺産

セビリアの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館(スペイン)

■中世スペインの歴史と誇りが詰まった3建築 アンダルシア地方、セビリアの町の中心部に集合する大聖堂、宮殿(アルカサル)、インディアス古文書館の3つの建築が世界遺産に登録されています。
危機遺産

エルサレムの旧市街とその城壁群(エルサレム ヨルダンによる申請)

■小さな区画にユダヤ・キリスト・アルメニア・イスラムと多宗教が暮らす街 エルサレム地区の旧市街は、約1km四方の城壁に囲まれており、城壁含めた全体が世界遺産になっています。この狭い城壁内は、ユダヤ教徒、キリスト教徒、アルメニア教徒、そしてイスラム教徒の4つのエリアと、どこにも属さない嘆きの壁に囲まれたエリアで区分けされているのです。
文化遺産

イチャン・カラ(ウズベキスタン)

■二重の防壁に囲まれた「博物館都市」 ホラズム州の中心都市の一つ、オアシスの古都ヒヴァ。ヒヴァの歴史はシルクロードが形成される以前とされ、ブハラと並ぶ聖なる都、あるいは太陽の国を意味します。中でもこの2,500年以上の歴史をもち、10世紀以降の建造が多く残されている歴史地区”イチャン・カラ”はその保存状態が非常に良好とされ、ウズベキスタンで最初の世界遺産に登録されました。
文化遺産

ブハラ歴史地区(ウズベキスタン)

■ムスリムによって聖なるブハラと呼ばれる街 シルクロードの途上に位置するブハラは、2000 年以上の古い歴史をもつ都市です。紀元前からペルシア帝国の影響をうけ、8世紀頃にはイスラムの支配下に変わり、サマルカンドに代わって中心都市になった時代もあり、19世紀以降はロシアの影響を受け、ウズベキスタンの一都市へと変わっていきます。
文化遺産

フェス旧市街(モロッコ)

■町中にアンモニア臭・・モロッコのイスラム王朝最古の都市 モロッコ北部の都市フェスは、現在の首都ラバトに移るまで中心となって発展してきた街です。世界遺産には「エル・ジェディド(新フェズ)」と「エル・バリ」の2つのエリアに分かれて登録されています。
文化遺産

イスタンブール歴史地域(トルコ共和国)

Historic Areas of Istanbul (Turkey)  OUV (i)(ii)(iii)(iv) 1985年世界遺産登録 2017年軽微な変更 ■キリストとイスラムが共存する境界 トルコ最大の都市イスタンブールの歴史を紐解けば、古代ギリシャ時代はビザンティオン、ローマ時代にはコンスタンティノープルと改名し、東西分裂後のビザンツ帝国時代には首都機能となり、16世紀にはオスマントルコ...read more
文化遺産

ムザブの谷(アルジェリア)

※アイキャッチ画像は許諾不要「License Copyright All rights reserved by Gaston Batistiniからの画像」 M'Zab Valley (Algeria) OUV (ii)(iii)(v) 1982年世界遺産登録 ■砂漠にオアシス、高度な水利技術をもった人々 アルジェリア北部、サハラ砂漠の涸れ谷(ムザブの谷)にある五つの街、ナツメヤシのオアシス、その...read more
文化遺産

アマルフィ海岸(イタリア)

Costiera Amalfitana (Italy)  OUV (ii)(iv)(v) 1997年世界遺産登録 ■切り立った断崖にへばりつくような街並みが造り上げた景観 ソレントからサレルノに至る約30kmにわたる絶景の海岸線が世界遺産です。断崖絶壁のような厳しい環境にも関わらず、中世初期から続く集落⇒町への持続的な発展が、まさに文化的景観として認められています。 アマルフィ資産範囲 ユネスコH...read more
文化遺産

バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院(スペイン)

Palau de la Música Catalana and Hospital de Sant Pau, Barcelona (Spain)  OUV (i)(ii)(iv) 1997年世界遺産登録 2008年軽微な変更 ■イスラム建築とキリスト建築の融合を、新素材で優雅に結び付けた傑作 カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院は、いずれもバルセロナにある、モデルニスモの時代を開花させた建築です。モデ...read more
文化遺産

ラージャスターンの丘陵要塞群(インド)

Hill Forts of Rajasthan (India)  OUV (ii)(iii) 2013年世界遺産登録 ■かつて長きにわたって栄えた王朝の城塞 広大なインド、ラージャスターン州内には、8~18世紀に繁栄したラージプート王朝の6つの大規模丘陵要塞群が残ります。 ラージプート王朝とは、正確には1つの王朝というより、8~18世紀におけるヒンドゥー教徒のラージャスターンに住む民族が興した様々...read more
文化遺産

デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群(インド)

Qutb Minar and its Monuments, Delhi (India)  OUV (iv) 1993年世界遺産登録 ■世界最高のミナレット ミナレットとは、イスラム教寺院に付随する、塔を指し、キリスト教寺院では鐘楼のようなものに値します。同じくインドではタージマハルには4つのミナレットが囲っていますし、トルコのアヤソフィアやブルーモスクにもあります。 それらミナレットの中で最も高さ...read more
文化遺産

タージ・マハル(インド)

Taj Mahal (India)  OUV (ⅰ) 1983年世界遺産登録 ■愛する王妃のために造った霊廟 インドの西に位置する地域、アーグラ。ここはムスリムが征服する以前の歴史は定かではありませんが、中世ムガール帝国の3代皇帝アクバルの時代に城「アーグラ城」を作り、首都を移し「ファテープルシークリー」、大きな街になっていきました。 そして第5代皇帝シャー・ジャハーンの時代にはインド・イスラム文...read more
文化遺産

城壁都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔(アゼルバイジャン)

Walled City of Baku with the Shirvanshah's Palace and Maiden Tower (Azerbaijan)  OUV (ⅳ) 2000年世界遺産登録 2003-2009年危機遺産 ■イチェリ・シャハル アゼルバイジャンの首都バクー。ペルシャ語で「風の街」を意味するそうです。19世紀後半に大規模な油田が見つかって以来、一気に近代都会へと変貌し、市内...read more