Qutb Minar and its Monuments, Delhi (India) OUV (iv)
1993年世界遺産登録
■世界最高のミナレット
ミナレットとは、イスラム教寺院に付随する、塔を指し、キリスト教寺院では鐘楼のようなものに値します。同じくインドではタージマハルには4つのミナレットが囲っていますし、トルコのアヤソフィアやブルーモスクにもあります。
それらミナレットの中で最も高さがあるのが、この遺産であり、石造で5層72.5mにも及びます。
ミナレットは頂上でイスラム礼拝への呼びかけを行うため、一般的に登れるようになっており、このミナレットでも内部には階段がありますが、過去に事故があったことで現在は内部には入れません。
上から2層は白大理石、下3層は赤砂岩で造られており、完成されたのは13世紀。インド最初のトルコ系イスラム王朝(マムルーク・スルターン朝)が建てたとされており、ヒンドゥー建築とイスラム建築の融合も見られるそうです。
周辺にはモスクや、錆びない鉄柱とされる「デリーの鉄柱」なども世界遺産に含まれます。