イチャン・カラ(ウズベキスタン)

LoggaWigglerによるPixabayからの画像3

Itchan Kala ( Uzbekistan ) OUV(iii)(iv)(v)

1990年世界遺産登録

■二重の防壁に囲まれた「博物館都市」

ホラズム州の中心都市の一つ、オアシスの古都ヒヴァ。ヒヴァの歴史はシルクロードが形成される以前とされ、ブハラと並ぶ”聖なる都”、あるいは”太陽の国”を意味します。中でもこの2,500年以上の歴史をもち、10世紀以降の建造が多く残されている歴史地区”イチャン・カラ”はその保存状態が非常に良好とされ、ウズベキスタンで最初の世界遺産に登録されました。

イチャン・カラは二重の城壁に囲まれており、外城壁をディシャン・カラ、内城壁をイチャン・カラと言います。世界遺産にはこの内城壁と内部が登録されていています。また、この部分はウズベキスタンでは20世紀になって「博物館都市」として指定され、特に1983年に大規模な旧市街地の改修工事が実施され、歴史記念物地区の建物は保存・改修され、老朽化が進んだ一部の建物が取り壊されたそうです。

イチャン・カラは 高さ約10m、周囲2.2kmの内城壁で18世紀に修復された原型を今残っています。一方外城壁は周囲6km以上で、19世紀半ばに砂漠との堺に築かれたものです。

赤枠が世界遺産の登録範囲
LoggaWigglerによるPixabayからの画像6

ヒヴァ出身であり、ヒヴァの庇護者として敬愛された大臣かつ哲学者であったパフラヴァン・マフムドの墓、「パフラヴァン・マフムド廟」。没後数百年たったあとの国王ムハンマド・ラヒム・ハーンによって建設され、彼もまた親族とともにここに眠っています。

写真が無かったのですが、ターコイズブルーのドーム屋根はもとより、内部のタイル装飾が特に美しいことで有名です。

LoggaWigglerによるPixabayからの画像4 カルタ・ミナール

カルタ・ミナール」は19世紀に着工したものの、完成することなく現在に至るとされる高さ26mのミナレットです。ミナレットとはイスラム建築で見られる尖塔を指し、アフリカや中央アジアで、さらにはインドなどでも見ることができます。インドの世界遺産「クトゥブ・ミナール」のように高さがあるものが基本的なものですが、こちらは途中で切れたように短いのが分かります。

パフラヴァン・マフムード廟 

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