城壁都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔(アゼルバイジャン)

提供写真

Walled City of Baku with the Shirvanshah’s Palace and Maiden Tower (Azerbaijan)  OUV (ⅳ)

2000年世界遺産登録 2003-2009年危機遺産

■イチェリ・シャハル

アゼルバイジャンの首都バクー。ペルシャ語で「風の街」を意味するそうです。19世紀後半に大規模な油田が見つかって以来、一気に近代都会へと変貌し、市内には数々のショッピングモールやブランドショップが軒を連ねています。

一方、石造りの城壁、シェマハ門等で守られた旧市街、イチェリ・シャハルはまだ日干し煉瓦等でつくられた昔ながらの街並みを保存しています。この城壁内部のイチェリ・シャハルが保存地域になっており、内部の建築が世界遺産の構成資産として登録されています。

保存地域詳細は下記unesco HPのMAPを参照ください。

https://whc.unesco.org/en/list/958/

■登録範囲

<イチェリ・シャハル旧市街>

干しレンガ造りの建物や入り組んだ小路といった伝統的な街並みが残されています。旧市街内には世界遺産である乙女の塔やシルヴァンシャー宮殿、ムハンマド・モスクなどがあります。ササン朝ペルシアやアラブを始め、多様な文化の影響を受けた街並みが続きます。

提供写真 城壁内部

<乙女の塔 Maiden’s Tower

「グズガラスゥ」の名で親しまれるバクーのシンボル。拝火教寺院として最初に塔が建てられたのは紀元前5世紀のことで、塔は要塞の役割を果たしていたようです。 高さは30メートル。塔の名前の由来には望まない結婚を強要された少女がこの塔からカスピ海に身を投げたため、など諸説があるようです。
現在はバクーや塔の歴史に触れられる小さな博物館となっています。

<シルヴァンシャー宮殿>

15世紀建造。ディワンハーネ、ハーレム、ハマム、そしてモスクなどから形成され、16世紀までこの地を支配したシルヴァンシャー朝の王宮として使用されていました。2000年のバクー大地震により2003-2009年の間は危機遺産となりましたが、その後の復旧工事が行われ危機遺産リストから脱しています。

提供写真 シルヴァンシャー宮殿
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