古代都市スコタイと周辺の古代都市群(タイ)

joycemengによるPixabayからの画像

※アイキャッチ画像は「joycemengによるPixabayからの画像」

Historic Town of Sukhothai and Associated Historic Towns ( Thailand ) OUV(i)(iii)

1991年世界遺産登録

■幸福の夜明けを意味する通り、かつて栄えに栄えた街

タイ北部に位置する、かつての古代都市スコタイの名残として、現在3つの国立公園が世界遺産に登録されています。

中世13世紀頃のこのエリアにはタイ人初の独立国家「幸福の夜明け」を意味する王朝スコタイが誕生しました。強力な軍事力をもち、「スコータイは美しい国ぞ、水に魚棲み、田に稲穂実る」と当時の碑文で謳われたような盛大さを誇っていたようです。

とくに第三代王ラームカムヘーンの時代は最盛期となり、王はタイ文字を創り、上座部仏教を広めました。世界遺産に登録されている、かつての首都「スコタイ」、第二の都市であった「シーサッチャナーライ」、その後黄金の城壁とも称された街「カンペーンペット」3つの都市は現在国立公園に指定され、仏教遺跡と共に現在に残ります。

スコタイ」は三重の城壁に囲まれ、大小200以上の遺跡が点在し、独自の様式による寺院建築を今なお見学することができます。

ここで特に有名なのはワット・マハタート(釈迦の遺骨を意味する寺院)。上座部仏教では釈迦の遺物を祀り、その仏舎利を納める寺院が存在するのが一般的で、多くの寺院が建立されました。「スコータイ様式」と称される仏像は、レンガで築かれ、表面は漆喰で覆われており、柔和でなだらかな体躯、卵形で穏やかな顔容が特色です。

旅行会社に勤務していたときは、タイの商品企画で目玉となったのが、バナナの葉でできたクラトン(灯籠)を川に流して川の女神に感謝する祭り、ロイクラトン。スコータイはその発祥の地といわれ、地域によって様々な形態に広がっていきました。

特にチェンマイでは、コームローイと呼ばれる燈篭を天高く舞い上がらせる一大イベントになっており、ディズニー映画”ラプンツェル”のワンシーンのモデルになったとも言われています。

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