登録基準(ⅰ)

文化遺産

フォース橋

世界遺産に登録された新しい橋は、1880年代には新しい材料だった軟鋼を大量に使用し、最先端の土木工学の設計原理と工法によって建設されました。大きな3つのひし形の構造部分は、トラス構造と呼ばれる三角形を組み合わせた形をして強度を誇っています。このひし形をカンチレバーと呼び、世界で最初に複数のカンチレバーを採用したトラス橋として世界遺産に登録されました。
文化的景観

英国の湖水地方(イギリス)

イングランド北西部に位置する湖​​水地方は、氷河期に氷河によって形成された谷に広がる、農牧業的な土地利用システムによって形作られた自然と人間の活動が融合し、独自の景観を生み出しているとして世界遺産に登録されました。
文化遺産

姫路城(日本)

■神話に始まった姫路のシンボル、奇跡的に残った日本を代表する城郭建築兵庫県姫路市には、幕末に残された全国の城の中でも、その大きさも城郭全体の建築としても保存状態がよく残され、日本を代表する木造の城郭建築であるとして、現在の姫路城とその周辺エリアが世界遺産に登録されています。
文化遺産

カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョ邸宅群(イタリア)

■カルロ親子が夢見た宮殿と庭園、そして絹産業を中心にした国力の復活イタリア南西部、ナポリ近郊に、18世紀には”ナポリ王国のヴェルサイユ”と称される壮大なガゼルタの王宮が建築され、世界遺産に登録されています。
登録基準(ⅰ)

ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群(トルコ共和国)

Göreme National Park and the Rock Sites of Cappadocia (Turkey)  OUV (i)(iii)(v)(vii)1985年 世界複合遺産登録■映画のロケ地にもなった奇岩の絶景カッパドキアは古代ペルシア帝国やヒッタイト民族の領土であったことから、紀元前の様々な遺跡が残された大地です。またギョレメ国立公園やカイマクリやデリンクユと言った地域に広が...read more
文化遺産

パリのセーヌ河岸(フランス)

■時代とともに変わり続けた宗教・文化・芸術の中心地パリ市街を流れるセーヌ河岸には、古代ローマ時代以後の建築物が連なっています。サン・ルイ島の東端にかかるシュリ橋から、左岸にエッフェル塔をのぞむイエナ橋までが、世界遺産に登録されています。
文化遺産

グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン地区(スペイン)

■中世イスラムとキリストの文化が共存する宮殿や庭園、そして町並みスペイン南部のグラナダに位置し、中世イスラム建築の頂点に位置するとも言われる建築が残る、アルハンブラとヘネラリーフェエリアがスペインで最初の世界遺産に登録され、そして1994年にアルバイシン地区が拡大登録されました。
文化遺産

古代都市テーベとその墓地遺跡(エジプト)

■太陽神アメンを祀る再生復活の巨大都市、テーベとはカイロ南方、現在のルクソール近辺に位置する、古代エジプト時代に造られたカルナック神殿、ルクソール神殿、そしてネクロポリス(死者の都)と称される古代都市テーベの遺跡の計3エリアが世界遺産に登録されています。
文化的景観

ラパ・ヌイ国立公園(チリ)

■南太平洋の絶海の孤島で進化したユニークな文化ここは南太平洋に浮かぶおおよそ宮古島くらいの島が、かつて移住してきたポリネシア系の先住民族らがモアイなどの独自の文化と生活様式を根付かせたとして世界遺産に登録されています。
登録基準(ⅰ)

古代都市テオティワカン(メキシコ)

■天空と地上を結び、そして神々が住まう謎多き古代都市遺跡メキシコ・シティの北東約40km、メキシコ中央高原に、「神々の集う場所」という意味をもち、紀元前100年ごろから6世紀まで栄えた都市遺跡が世界遺産に登録されています。
文化遺産

バース市街(イギリス)

City of Bath (United Kingdom)  OUV (i)(ii)(iv)1987年世界遺産登録■お風呂(bath)の由来となった街先史時代より、古代ケルト民族により温泉を信仰の対象とする風習があったようで、bathの語源はそこから来ているとされています。温泉が保養地として使われるようになったので、ローマ帝国が範囲を拡大していった1世紀ごろ。イングランドまで支配地を広げたローマ軍...read more
文化遺産

マハーバリプラムの建造物群(インド)

■さながら屋根のないオープンミュージアム!ヒンドゥーの芸術の町インド南東部の海岸沿いの港町マハーバリプラムはヒンドゥーにおける聖地の一つであり、メインとなる建造物群、ムクンダ・ナヤナール寺院、ピダリ・ラタおよびバリアン・クッタリ・ラタの3つのエリアが世界遺産に登録されています。
文化遺産

サマルカンド-文化交差路(ウズベキスタン)

■シルクロードを通して栄えた文化世界遺産のタイトルには世界遺産たる特徴が表れていますが、文化交差路=まさにこの言葉通り、シルクロード等東西アジアから欧州までの交易中継地として発展を遂げてきました。紀元前まで遡ると、中央アジア最古の都市とされ、オアシス都市として栄えます。マケドニア王国のアレクサンドロス大王の東方遠征によって訪れたとされ、一説にはここで恋に落ちたとか。世界遺産に登録されているのは5件。そのうち3つを紹介します。
文化遺産

ピエンツァの歴史地区(イタリア)

Historic Centre of the City of Pienza (Italy)  OUV(i)(ii)(iv)1996年世界遺産登録■中世ヨーロッパ、ルネサンス期の街並みルネサンス期の15世紀中ごろにローマ教皇となったピウス2世。彼は同じく世界遺産に登録されているシエナの街出身であり、シエナの大学を出た後、神聖ローマ帝国に仕え、歴史家としても詩人としても外交官としても使えたそうです。そ...read more
文化的景観

ペルシャ庭園(イラン)

※アイキャッチ画像は許諾不要「Leo Kool による画像」The Persian Garden ( Islamic Republic of Iran ) OUV(i)(ii)(iii)(iv)(vi)2011年世界遺産登録■エデンの楽園を模倣したとされる、庭園設計文化遺産の価値において、建築物だけでなく、庭園設計も非常に重要な価値に含まれます。日本における金閣寺は火災によって一度焼失し、建築とし...read more
危機遺産

古都ダマスクス(シリア・アラブ共和国)

■世界最古のモスクが残るイスラムの巡礼地シリアの首都ダマスクスのうち、ウマイヤド・モスクを含む城壁で囲まれた内部がシリアで最初の世界遺産に登録されています。
危機遺産

パルミラの遺跡(シリア・アラブ共和国)

◆かつて王国が存在した砂漠の中の都市シリア砂漠にオアシスと共に存在するパルミラ遺跡。現存するものはもともとかなり限定的で、砂漠の中に骨のように列柱が残る程度でしたが、2015年のISによる破壊活動によってさらに廃墟化が進みました。しかしここはかつてナツメヤシが生い茂り、交易によって一大王国になり、ローマ皇帝が絶賛した美しい都市があった、ロマンあふれる都市でした。この地域はシルクロードの中継地「隊商都市」として交易で栄えました。ヨルダンの「ペトラ遺跡」同様、シリア砂漠を横断するキャラバンにとって重要だったのです。
文化遺産

ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂(イタリア・教皇聖座)

Historic Centre of Rome, the Properties of the Holy See in that City Enjoying Extraterritorial Rights and San Paolo Fuori le Mura (Italy)  OUV (i)(ii)(iii)(iv)(vi)1980年世界遺産登録 1990年範囲拡大■オオカミに育てられた双子の伝説...read more
文化遺産

シェーンブルン宮殿と庭園群(オーストリア)

■パリ・ヴェルサイユを凌駕すべく建てられたハプスブルク家の離宮17世紀末、時の神聖ローマ帝国皇帝、レオポルト一世が命じた夏の離宮、シェーンブルン宮殿。それは元あった狩猟用の館を改築し、フランス王朝に対抗してヴェルサイユ宮殿を超える建築を目指したものでした。そのためスウェーデンのドロットニングホルム宮殿と同様、バロック式の建築を意識したつくりとなります。
文化遺産

ヴァティカン市国(教皇聖座)

■カトリックの総本山、ヴァティカンとは?ヴァティカンは、「ヴァティカン市国」という地理的・国家的地域として、また「教皇聖座」という宗教的地域として、いずれもその全域が世界遺産に登録されています。