登録基準(ⅰ)

文化遺産

マハーバリプラムの建造物群(インド)

■さながら屋根のないオープンミュージアム!ヒンドゥーの芸術の町 インド南東部の海岸沿いの港町マハーバリプラムはヒンドゥーにおける聖地の一つであり、メインとなる建造物群、ムクンダ・ナヤナール寺院、ピダリ・ラタおよびバリアン・クッタリ・ラタの3つのエリアが世界遺産に登録されています。
文化遺産

サマルカンド-文化交差路(ウズベキスタン)

■シルクロードを通して栄えた文化 世界遺産のタイトルには世界遺産たる特徴が表れていますが、文化交差路=まさにこの言葉通り、シルクロード等東西アジアから欧州までの交易中継地として発展を遂げてきました。紀元前まで遡ると、中央アジア最古の都市とされ、オアシス都市として栄えます。マケドニア王国のアレクサンドロス大王の東方遠征によって訪れたとされ、一説にはここで恋に落ちたとか。世界遺産に登録されているのは5件。そのうち3つを紹介します。
文化遺産

ピエンツァの歴史地区(イタリア)

Historic Centre of the City of Pienza (Italy)  OUV(i)(ii)(iv) 1996年世界遺産登録 ■中世ヨーロッパ、ルネサンス期の街並み ルネサンス期の15世紀中ごろにローマ教皇となったピウス2世。彼は同じく世界遺産に登録されているシエナの街出身であり、シエナの大学を出た後、神聖ローマ帝国に仕え、歴史家としても詩人としても外交官としても使えたそうで...read more
文化的景観

ペルシャ庭園(イラン)

※アイキャッチ画像は許諾不要「Leo Kool による画像」 The Persian Garden ( Islamic Republic of Iran ) OUV(i)(ii)(iii)(iv)(vi) 2011年世界遺産登録 ■エデンの楽園を模倣したとされる、庭園設計 文化遺産の価値において、建築物だけでなく、庭園設計も非常に重要な価値に含まれます。日本における金閣寺は火災によって一度焼失し、...read more
危機遺産

古都ダマスクス(シリア・アラブ共和国)

■世界最古のモスクが残るイスラムの巡礼地 シリアの首都ダマスクスのうち、ウマイヤド・モスクを含む城壁で囲まれた内部がシリアで最初の世界遺産に登録されています。
危機遺産

パルミラの遺跡(シリア・アラブ共和国)

◆かつて王国が存在した砂漠の中の都市 シリア砂漠にオアシスと共に存在するパルミラ遺跡。現存するものはもともとかなり限定的で、砂漠の中に骨のように列柱が残る程度でしたが、2015年のISによる破壊活動によってさらに廃墟化が進みました。しかしここはかつてナツメヤシが生い茂り、交易によって一大王国になり、ローマ皇帝が絶賛した美しい都市があった、ロマンあふれる都市でした。この地域はシルクロードの中継地「隊商都市」として交易で栄えました。ヨルダンの「ペトラ遺跡」同様、シリア砂漠を横断するキャラバンにとって重要だったのです。
文化遺産

ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂(イタリア・教皇聖座)

Historic Centre of Rome, the Properties of the Holy See in that City Enjoying Extraterritorial Rights and San Paolo Fuori le Mura (Italy)  OUV (i)(ii)(iii)(iv)(vi) 1980年世界遺産登録 1990年範囲拡大 ■オオカミに育てられた双子の...read more
文化遺産

シェーンブルン宮殿と庭園群(オーストリア)

■パリ・ヴェルサイユを凌駕すべく建てられたハプスブルク家の離宮 17世紀末、時の神聖ローマ帝国皇帝、レオポルト一世が命じた夏の離宮、シェーンブルン宮殿。それは元あった狩猟用の館を改築し、フランス王朝に対抗してヴェルサイユ宮殿を超える建築を目指したものでした。そのためスウェーデンのドロットニングホルム宮殿と同様、バロック式の建築を意識したつくりとなります。
文化遺産

ヴァティカン市国(教皇聖座)

■カトリックの総本山、ヴァティカンとは? ヴァティカンは、「ヴァティカン市国」という地理的・国家的地域として、また「教皇聖座」という宗教的地域として、いずれもその全域が世界遺産に登録されています。
文化遺産

古代都市パレンケと国立公園(メキシコ)

■1000年以上昔に宇宙飛行士が!?マヤ文明の芸術的な遺跡 メキシコ南部、チアパス州のジャングルの奥深くに佇むマヤ文明の古代都市、パレンケが世界遺産に登録されています。
文化遺産

自由の女神像(アメリカ)

※アイキャッチ画像は版権フリー「Monica VolpinによるPixabayからの画像」 Statue of Liberty (United States of America) OUV(ⅰ)(ⅵ) 1984年世界遺産登録 ■正式名称は”世界を照らす自由” ニューヨーク港内マンハッタン島から3kmのリバティ島にあるお馴染みの像の正式名称は、“Liberty Enlightening the Wo...read more
文化遺産

カンタベリー大聖堂、聖オーガスティン大修道院及び聖マーティン教会(イギリス)

■イングランドを二分する管区で、イングランド国教会の総本山 イングランド南東部ケント州のカンタベリーにあるイングランド国教会のカンタベリー大聖堂および聖マーティン教会、そしてベネディクト会の聖オーガスティン大修道院の3つが世界遺産に登録されています。
文化遺産

パリのセーヌ河岸(フランス)

■時代とともに変わり続けた宗教・文化・芸術の中心地 パリと言えば誰もが知っている建築が観光名所としても有名になっていますが、例えばエッフェル塔は世界遺産です。しかしエトワール凱旋門は世界遺産ではありません。注目すべきなのは世界遺産の登録名にあるとおり、「セーヌ河岸」という点です。
文化遺産

ピサのドゥオモ広場(イタリア)

倒れそうで倒れない「奇跡の広場」 イタリア中部のトスカーナ地方の自治都市、ピサに位置するドゥオモ広場には、ドゥオモ(大聖堂)・鐘楼・洗礼堂・カンポサント(墓所)の主に四つの建築が残り、広場全体が世界遺産に登録されています。
文化的景観

シュリー-シュル-ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷(フランス)

※アイキャッチ画像は版権フリー画像「Christelle PRIEURによるPixabayからの画像」 The Loire Valley between Sully-sur-Loire and Chalonnes ( France ) OUV(i)(ii)(iv) 2000年世界遺産登録 2017年軽微な範囲変更(シャンボール城は1981年に登録済) ■100以上の古城が残る美しい景観 ロワール渓...read more
文化遺産

セビリアの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館(スペイン)

■中世スペインの歴史と誇りが詰まった3建築 アンダルシア地方、セビリアの町の中心部に集合する大聖堂、宮殿(アルカサル)、インディアス古文書館の3つの建築が世界遺産に登録されています。
文化遺産

ヴェネツィアとその潟(イタリア)

Venice and its Lagoon (Italy)  OUV (i)(ii)(iii)(iv)(v)(vi) 1987年世界遺産登録 ■海上都市として栄えたヴェネツィア共和国 アドリア海の約120の小島の上に造られた水の都。176の運河と約400もの橋が島を結んでいますが、7世紀頃から街を形成しつつ、8世紀にはヴェネツィア共和国として独立していきました。 9世紀から12世紀にかけては他にも...read more
文化遺産

北京と瀋陽の明・清朝の皇宮群(中国)

■中国初の世界遺産は中世から続く広大な宮殿 中国が世界遺産条約を締結したのは1985年。世界遺産条約が発効してから10年後のことでアジアとしては早い方です。そしてその2年後に中国初の世界遺産として北京の資産が登録され、2004年には瀋陽の資産も追加登録されることとなりました。
文化遺産

オリンピアの古代遺跡(ギリシャ)

■古代オリンピック、約1,000年の間に293回! 地中海に突き出たペロポネソス半島の西北端には、古代、ゼウス神にささげる競技会が開催され、オリンピック発祥の地とも呼ばれるオリンピアに古代遺跡が残り、世界遺産に登録されています。
文化遺産

キーウ:聖ソフィア大聖堂と関連する修道院建築物群、キーウ-ペチェルスカヤ大修道院(ウクライナ)

■黄金の玉ねぎ帽子が美しいウクライナ・バロックの傑作集 ウクライナの首都キエフ(キーウ)には3つの聖堂「聖ソフィア大聖堂」「キエフ・ペチェルスカヤ聖堂」「ベレストヴォの救世主聖堂」があり、ウクライナで初めて世界遺産に登録されました。