オリンピアの古代遺跡(ギリシャ)

Antonios NtoumasによるPixabayからの画像(オリンピア)

※アイキャッチ画像は「Antonios NtoumasによるPixabayからの画像」

Archaeological Site of Olympia ( Greece ) OUV(i)(ii)(iii)(iv)(vi)

1989年世界遺産登録

■古代オリンピック、約1,000年の間に293回!

地中海に突き出たペロポネソス半島の西北端には、古代、ゼウス神にささげる競技会が開催され、オリンピック発祥の地とも呼ばれるオリンピアに古代遺跡が残り、世界遺産に登録されています。

古代ギリシャ神話によると、オリンポスの12神が登場し、特に主神であるゼウスを祀った神殿がここオリンピアにありました。

同じくオリンポスの12神である太陽神アポロンの啓示により、競技会が開催されるようになったとされるのが、紀元前8世紀頃。それからローマ皇帝による終焉まで約1,000年の間、293回の大会が開催されたそうです。古代オリンピックも4年に1回とされます。

現在は古代ギリシャの列柱が残る程度の遺跡となっていますが、ここにドーリス式の柱廊によるゼウス神殿がありました。紀元前4世紀までは、彫刻家フェイディアスによるゼウス神像があり、その大きさは高さ12mもの巨大なものであったとされます。さらにこの像は表面の保護のため神官らによって絶えずオリーブオイルを塗られていたとか。

現在ゼウス神殿は地震の影響で破壊され、さらにゼウス像も残っていませんが、その理由は未だ定かではないとのことで、古代世界7不思議の一つになっているのだとか。

■大神ゼウスとは?

古代ギリシャ神話では、地上のすべてを支配した「全能の神」「天空・雷の神」とされています。

父はクロノス、母はレイア。ヘラやデメテル、レトなど多くの妻をもち、「軍神」アレスや「鍛冶の神」ヘパイストス、「月の女神」アルテミス、「太陽の神」アポロン等多くの子を産み、妻や子の多くがオリンポス12神として物語を深めます。

多くの妻子を持ったことから妻ヘラからの嫉妬も大きく、多くの騒動を引き起こします。

オリンポスの12神に纏わる神殿はギリシャを中心に数多く残され、アテネのアクロポリスにはまさに「戦いと知恵の女神」アテナイを祀ったパルテノン神殿等がありますので、古代神話を確認しながら遺跡を回るのも楽しいでしょう。

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