登録基準(ⅱ)

文化的景観

ヴァッハウ渓谷の文化的景観(オーストリア)

■ドナウ流域に広がる中世の街並みとブドウ畑が織りなすメルヘンな景観オーストリア中部、全長約3,000kmにおよぶドナウ川の中でも特に美しいとされるヴァッハウ渓谷、約30kmの流域が世界遺産に登録されています。流域にはベネディクト会メルク修道院と古都クレスムが含まれ、今では滅多に見られない自然と文化を巧みに調和させた景観が広がる渓谷です。
文化的景観

ケブラーダ・デ・ウマワーカ(アルゼンチン)

◇先史時代から続く人々の往来と農業により作られた景観アルゼンチン北西端、アンデス山脈上に位置するフフイ州、ウマワーカ渓谷は、グランデ川によって切り開かれた150㎞を超える長さの渓谷であり、世界遺産に登録されています。
文化遺産

ロンドン塔(イギリス)

◇城塞から造幣局、天文台、銀行や動物園まで!時代に翻弄されたロンドンのシンボルロンドン市内、テムズ川のほとりに、11世紀のイングランド王ウィリアム1世が、ローマ時代の砦の跡に建設した塔が世界遺産に登録されています。
文化遺産

デロス島(ギリシャ)

■ギリシャ神話の太陽と月の神が誕生した聖なる地エーゲ海、キクラデス諸島の一つ、面積わずか4㎢の小島であるデロス島が、BC5世紀~同3世紀のアポロン神殿を中心とする古代宗教の聖地と政治の中心地であったとして世界遺産に登録されています。
文化遺産

ティエラアデントロの王の道(メキシコ)

◇かつては地球半周以上の距離を誇った「王の道」カミーノ・レアル・デ・ティエラアデントロは「大地にある王の道」という意味で、16世紀半ばから19世紀まで約300年にわたり交易路として利用され、世界遺産に登録されています。
文化的景観

石見銀山遺跡とその文化的景観(日本)

◇銀の採掘から始まった町づくり島根県太田市の石見銀山では、16世紀に朝鮮半島を渡って伝播した灰吹法による銀の精錬技術により、良質で大量の銀が採掘され、最盛期にはヨーロッパにまで銀が流通したとして、世界遺産に登録されています。
文化遺産

ドナウ河岸、ブダ城地区及びアンドラーシ通りを含むブダペスト(ハンガリー)

■1000年の間にいくつもの異名が誕生した移り変わりが織り成す景観緩衝地帯を挟み、ドナウ川を含めたドナウ河岸とブダ城地区と、2002年に新たに、1873年の首都ブダペストの誕生を祝して当時の首相アンドラーシによって敷かれたアンドラーシ通りの閑静な住宅街および1876年のハンガリー建国千年記念祭を期して建造された地下鉄が拡大登録され、これら2エリアが世界遺産に登録されてます。
文化的景観

英国の湖水地方(イギリス)

イングランド北西部に位置する湖​​水地方は、氷河期に氷河によって形成された谷に広がる、農牧業的な土地利用システムによって形作られた自然と人間の活動が融合し、独自の景観を生み出しているとして世界遺産に登録されました。
文化的景観

古都奈良の文化財(日本)

■かつて確かに存在した奈良という文化・社会・宗教の中心地世界遺産としての「古都奈良の文化財」には、東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城京跡の8ヵ所が記載されています。
文化的景観

アマルフィ海岸(イタリア)

■切り立った断崖にへばりつくような街並みが造り上げた景観ソレントからサレルノに至る約30kmにわたる絶景の海岸線とその街並みが世界遺産に登録されています。
文化遺産

カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョ邸宅群(イタリア)

■カルロ親子が夢見た宮殿と庭園、そして絹産業を中心にした国力の復活イタリア南西部、ナポリ近郊に、18世紀には”ナポリ王国のヴェルサイユ”と称される壮大なガゼルタの王宮が建築され、世界遺産に登録されています。
文化遺産

ルアン・パバンの町(ラオス)

■母なる水「メコン川」と山に囲まれた自然環境で独自に発展した文化ラオス北部に流れるメコン川と、その支流であるナム・カーン川が発生している流域に広がる街がルアン・パバンです。周囲は川と山に挟まれて森が生い茂る東南アジア独特の雰囲気。この地域はブッダが旅の途中で休憩し、微笑みを浮かべた場所とされており、仏教において神聖視されていた場所とされています。中世になると、14世紀から「ランサン王国」の中心地として栄え、交易によって富をもたらしました。
文化遺産

シルクロード:長安-天山回廊の交易路網(中国・カザフスタン・キルギス)

■大航海時代より以前、人々は道を拓き、世界が交流した長安-天山回廊の交易路網は、ローマからアジア各地、日本までを相互に結び、文明発展の一端を担った「シルクロード」の一部として世界遺産に登録されています。
文化遺産

古都ホイアン(ベトナム)

■アジアの貿易中継地、今も変わらない往時の生活と町並みベトナム中部、南北に伸びる国土のちょうど真ん中、トゥボン川河口の都市ホイアンのうち、旧市街としての一部エリアが世界遺産に登録されています。
文化遺産

パリのセーヌ河岸(フランス)

■時代とともに変わり続けた宗教・文化・芸術の中心地パリ市街を流れるセーヌ河岸には、古代ローマ時代以後の建築物が連なっています。サン・ルイ島の東端にかかるシュリ橋から、左岸にエッフェル塔をのぞむイエナ橋までが、世界遺産に登録されています。
登録基準(ⅱ)

イビサ、生物多様性と文化(スペイン)

■今や一大リゾート、そこには自然と文化が育んできた歴史があったスペイン東部、バレアレス諸島南西部に位置する島、イビサ島と南部のフォルメンテラ島、そして両島の間の海洋が世界遺産に登録されています。
文化遺産

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群(スペイン)

※アイキャッチ画像は版権フリー「lailabrocker0によるPixabayからのイメージ画像」Routes of Santiago de Compostela:Camino Francésand Routes of Northern Spain (Spain)  OUV (ii)(iv)(vi)1993年世界文化遺産登録 2015範囲拡大■ブエン・カミーノ(よい巡礼を)!フランスから続く世界遺...read more
登録基準(ⅰ)

古代都市テオティワカン(メキシコ)

■天空と地上を結び、そして神々が住まう謎多き古代都市遺跡メキシコ・シティの北東約40km、メキシコ中央高原に、「神々の集う場所」という意味をもち、紀元前100年ごろから6世紀まで栄えた都市遺跡が世界遺産に登録されています。
文化遺産

フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(フランス)

■スペインへ続く長い旅路が世界遺産キリスト12使徒の一人、聖ヤコブ。その聖遺物が、スペイン北西部に位置する聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラに眠るとされ、中世においてヨーロッパ各地から集まる敬虔な巡礼者の最終目的地となりました。ピレネー山脈を越えてスペインの巡礼路に到達するには、フランスを通過しなければなりません。巡礼路は様々にありますが、世界遺産リストに記載されているのは主に彼らがたどった4つのルート(起点はパリ、ヴェズレー、ル・ピュイ、アルル)になります。
文化遺産

バース市街(イギリス)

City of Bath (United Kingdom)  OUV (i)(ii)(iv)1987年世界遺産登録■お風呂(bath)の由来となった街先史時代より、古代ケルト民族により温泉を信仰の対象とする風習があったようで、bathの語源はそこから来ているとされています。温泉が保養地として使われるようになったので、ローマ帝国が範囲を拡大していった1世紀ごろ。イングランドまで支配地を広げたローマ軍...read more