古代都市パレンケと国立公園(メキシコ)

Maike und Björn BröskampによるPixabayからの画像 パレンケ

※アイキャッチ画像は「Maike und Björn BröskampによるPixabayからの画像」

Pre-Hispanic City and National Park of Palenque ( Mexico ) OUV(i)(ii)(iii)(iv)

1987年世界遺産登録

■1000年以上昔に宇宙飛行士が!?マヤ文明の芸術的な遺跡

メキシコ南部、チアパス州のジャングルの奥深くに佇むマヤ文明の古代都市、パレンケが世界遺産に登録されています。

この遺跡は18世紀にスペイン人によって発見されるまで密林に埋もれていました。マヤ文明というと、「チチェン・イッツァ」等の他の広大な敷地の遺跡に比べれば、規模は小さめ。ただ、「太陽の神殿」の屋根部分やレリーフ等に施された技術はとても繊細で、アートのようです。また、今でこそ白い遺跡ですが、かつては鮮やかな赤や青等で彩られていたのです。

アイキャッチ画像のピラミッドは発見時、内部の壁一面にマヤ文字の碑文が見つかったため、「碑文の神殿」とも呼ばれます。この遺跡では、1952年の調査で階段上から内部に下る階段があり、最下層に墓室と翡翠の仮面をまとったパカル王の遺体が発見され、それまでマヤのピラミッドは「王の墓ではない」という定説が覆されることとなりました。

パカル王は正確にはキニチ・ハナーブ・パカル1世であり、7世紀、パレンケを大国にのし上げた王です。彼の命で「碑文の神殿」を作らせたとされています。

余談ですが、このパカル王の棺には、まるで宇宙飛行士とロケットのようなレリーフにも見えることで、古代のミステリーとして扱われることも(個人的にはややこじつけのような印象ですが)。私も昨年JAXAの宇宙飛行士試験を受けたばかりですが(書類審査まで合格したものの、STEM試験で不合格・・・残念)、パカル王の時代にも宇宙飛行士という概念が想像されたのでしょうか。

また、パレンケにはその他王に捧げた遺跡が数多く残されており、下の写真は「太陽の神殿」と呼ばれ、壁面には太陽のシンボルとされる戦の神が描かれているそう。この屋根にはジャングルジムのような細工が施されているが、ここを通過する風の強さによって風の音が変化し、台風等の自然観測を行っていたとされています。

古代建築における機能美の傑作ですね。

Aline DasselによるPixabayからの画像  パレンケ 左は太陽の神殿

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