古代都市ウシュマル(メキシコ)

Darvin Santos によるPixabayからの画像

※アイキャッチ画像は「Darvin Santos によるPixabayからの画像」

Pre-Hispanic Town of Uxmal ( Mexico ) OUV(i)(ii)(iii)

1996年世界遺産登録

■雨神チャックを祀る、側面が丸みを帯びたピラミッド

ユカタン半島北部に700年ごろ建設され、政治的中心地の一つであった「ウシュマル」。世界遺産には他に「カバー」「サイール」「ラブナー」の計4遺跡がまとめて「古代都市ウシュマル」として登録されています。

これらは世界遺産「チェチェンイッツァ」と同様、マヤ文明の遺構で、その中でも比較的保存状態が良いものとされていますが、一方で文字を持たない文明なので不明点が多いようです。

ウシュマルで一番目につくのは、丸みを帯びた”魔法使いのピラミッド”。魔法使いの老婆が暖めた卵から生まれてきた小人が、超自然的な力で一夜のうちに造ったというマヤの伝説が残るそうです。階段も多く、急斜面ですが、頂上にはやはり神殿があります。

四角形より丸みを帯びた建築の方が難易度は高いと想像できますが、ウシュマルやカバーなどこの近辺の遺跡は精巧なモザイク文様を石で描いており、非常に美しい外観になっています。このユカタン地方の独特のマヤ建築様式を「プウク式」と呼んでいます。

DEZALBによるPixabayからの画像3 尼僧院」や「総督の館」等のプウク様式の外観

ウシュマルにはプウク様式が見られる「尼僧院」「総督の館」などの建築が保存されています。

また、ウシュマルやカバーの遺跡も含め、プウク様式が見られる遺跡では、古来より雨神チャック(マヤ神話において雨と雷を司る神)を信仰していて、その仮面も描かれています。

DEZALBによるPixabayからの画像2 雨神チャック

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