エッセンのツォルフェライン炭坑業遺産群(ドイツ)

Stefan KorbionによるPixabayからの画像

※アイキャッチ画像は版権フリー画像「 Stefan KorbionによるPixabayからの画像」

Zollverein Coal Mine Industrial Complex in Essen ( Germany ) OUV(ii)(iii)

2001年世界遺産登録

■工場というより巨大なアート。

工場跡を様々なアートイベントやコンサート会場、そして工業博物館としても機能させ、現在国内ではケルンの大聖堂に次ぐ観光地にもなっている世界遺産です。

産業遺産は一部のコアファン以外は一見さんが多く、継続的な集客に苦労しているところが多いそうですが、ここは冬に工場内を流れる水路を凍らせて、スケートリンクにするなど様々な工夫がされています。

また12炭坑のボイラー室は同じくドイツで栄えたモダニズム建築の影響を受けて建築されたとされ、建物自体、現在は建築博物館になっており、国際的なプロダクトデザイン賞である”レッド・ドット・デザイン賞”を受賞するとここで展示される名誉が与えられるそうです。

工場としては産業革命後の19世紀後半にもっとも栄えた炭坑であり、また20世紀終わりに石油産業に世の中が変わるまでの間、世界最大規模の採掘量も誇ったこともあり、ヨーロッパにおける伝統的な重工業発展期の技術に貢献してきました。

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