※アイキャッチ画像は「dozemodeによるPixabayからの画像」
Villages with Fortified Churches in Transylvania ( Romania ) OUV(iv)
1993年世界遺産登録 1999年範囲拡大
■要塞化を迫られた教会のある村々
ルーマニアの中央に位置するトランシルヴァニア地方には、数多くの要塞教会を中心とした中世からの村落が今なお残っています。特徴的なのはオスマン・トルコの侵略に備え、要塞の役目も兼任する教会で、そのうち最初にビエルタンにある教会とその村落が世界遺産に登録され、その後6つの教会と村落が範囲拡大によって追加されました。
ビエルタンは同じく世界遺産のシギショアラ(吸血鬼ドラキュラのモデルの生家のある町)のすぐ近くに位置する村で、12~13世紀にトランシルバニア地方に移住したドイツ人が建設し,15~17世紀に防衛の拠点として教会を要塞化します。
そんな要塞教会は「姫路城」の曲輪のように、教会を3重の防壁が入り組んだ形で設置されており、その堅牢さがうかがえます。
同じく構成資産であるプレジュメルは下記の画像のではわかりにくいですが、防壁の厚さはなんと5mもあるそうです。
そのほか、ヴィスクリ(アイキャッチ画像のある村落)、サスキズ、クルニク、ドゥルジウ、ヴァレア・ヴィイロルの計7か所が世界遺産に登録されています。
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