ラヴォー地区の葡萄畑(スイス)

jimit100によるPixabayからの画像

※アイキャッチ画像は「jimit100によるPixabayからの画像」

Lavaux, Vineyard Terraces ( Switzerland )

2007年世界遺産登録 OUV(iii)(iv)(v)

■1000年続くワイン造りが生んだ景観

ラヴォーとは、フランスとスイスにまたがる三日月型の大きな湖レマンの北部の丘陵地帯を指します。世界遺産に湖は含まず、沿岸部の丘陵地帯に資産範囲が広がります。

この地域はローマ時代から続くとされるブドウ栽培が今なお残り、スイス屈指のワイン産地でもあります。特に11世紀以降はカトリックの修道会によって組織的な生産が始まり、丘陵の斜面に石壁を作って段々畑を形成、テラス状な景観を造り出しました。

テラスにはブドウ畑だけでなく、それにともにない貯蔵庫や生産者の住居、村ができれば教会等の建築が増え、人々のワイン生産に関わる生活が景観を造り出したとして、「文化的景観」が認められています。

世界遺産に登録されたエリアは14の自治区を含み、多くがワインの銘柄に使われています。

このうち コルシエ=シュル=ヴヴェイ には、半生をスイスで過ごしたとされる”チャップリン”の銅像やミュージアムがあったり、世界初の粉ミルクの製造がおこなわれたとされる工場があった「ネスレの原点」ともいえるネスレミュージアム等もあり、観光地として賑わいます。

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