カナディアン・ロッキー山脈自然公園群(カナダ)

Moshe VilkによるPixabayからの画像 モレーン湖

※アイキャッチ画像は「Moshe VilkによるPixabayからの画像」

Canadian Rocky Mountain Parks ( Canada ) OUV(vii)(viii)

1984年世界遺産登録 1990年範囲拡大

■氷河と造山活動が作り出した雄大な自然美

カナディアン・ロッキー山脈とは、アメリカ北部とカナダにまたがるロッキー山脈のうち、長さにすると約半分のカナダ部分を指します。このカナディアン・ロッキー山脈付近には複数の国立公園が指定されており、そのうち、ジャスパー、バンフ、クーテネー、ヨーホーの隣接する四つの国立公園が一つの世界遺産として登録されているのです。

数千万年前の造山活動によって誕生したとされる山脈によって、氷河が山を削り、ダイナミックな渓谷や、氷河湖、そして滝や洞窟、そして動植物相を作り上げてきました。この山脈からは軟体海洋生物の化石が発掘され、さらに地球の歴史を遡ったカンブリア紀の地層が見られるとして、登録基準ⅷが評価されています。

また、エメラルドグリーンの美しい氷河湖であるルイーズ湖モレーン湖、ホットスプリングや大氷河、ヨーホー渓谷など、その自然美から登録基準ⅶが評価されました。

その他多彩な自然環境から、多様な生物相も評価されており、アメリカやカナダの一部地域でしか生息していないシロイワヤギなどを見ることができます。

Korneel-LuthによるPixabayからの画像 ルイーズ湖

日本人観光客に特に人気なのは「バンフ国立公園」。

ターコイズブルーのルイーズ湖の向こうには連なる山々とビクトリア氷河があり、夏は写真のような緑あふれる景色を、冬はスケートリンクを背景に白銀の世界を楽しむことができます。

ルイーズ湖はカルガリーからそれほど遠くないので、日帰りでも十分楽しめますが、せっかくなら上の写真にある、ルイーズ湖の湖畔にある高級リゾートホテル、”フェアモント・シャトー・レイク・ルイーズ”に宿泊もおすすめです。また、ルイーズ湖からは少し離れますが、スコットランドのお城を彷彿させる同じくフェアモント系列の”フェアモント・バンフ・スプリングス”も有名です。詳細は下記ページを参照ください。

世界遺産に泊まれる?ホテル その2 | 世界遺産マイスターの書斎 (world-heritage.press)

またバレー・オブ・ザ・テン・ピークスの氷河が溶けてできたモレーン湖も人気の観光地。アイキャッチ画像のように美しい青色は、氷河から溶け出した水が運び込んだシルト(沈泥)によるものだそうです。カヌーをしたり、湖を囲む素晴らしい山々を眺めながら湖岸周辺でハイキングを楽しんでみたいものです。

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