ロス・グラシアレス(アルゼンチン)

JDubya59によるPixabayからの画像

※アイキャッチ画像は版権フリー画像「JDubya59によるPixabayからの画像 」

Los Glaciares National Park ( Argentina ) OUV(vii)(viii)

1981年世界遺産登録

■氷河と湖が作り出す美しい氷の世界

南極、グリーンランドに次ぐ規模を誇る氷河地帯・パタゴニア。その一部を構成するロス・グラシアレス国立公園は、チリと国境を接するアルゼンチン側に位置します。

ここには海抜3,000m級の花崗岩の起伏激しい山々がそびえ、長い年月をかけて氷河によって削られ、そして今も続いています。

氷河は巨大なビエドマ湖アルヘンティーノ湖を形成し、特に”ぺリト・モレノ氷河”がアルヘンティーノ湖を造り出している写真のような景観は圧巻の美しさを誇ります(登録基準ⅶ)。

この”ペリト・モレノ氷河”は、「生きている氷河」とも呼ばれ、1日2メートルずつせり出して、文字通り氷の河となって移動しています。高さ60mもの氷山が割れて轟音とともに湖に崩れ落ちるのは観光客にも人気のアトラクションにも。

また完新世や更新世といった氷河期を経て、氷河の下の地層からは氷河期以前のアンモナイトや恐竜の化石が発見されていることから、地質学的にも特異な場所になっています(登録基準ⅷ)

他にも、氷河の大きさでは”ウプサラ氷河”がこのエリア最大。長い時間圧縮されたことによって空気をほとんど含まなくなった透明な氷は、とても青いのが特徴です。

そんなロス・グラシアレス国立公園の名前の意味は、スペイン語で「氷河」だそうです。

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