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Historic Centre of Guimarães ( Portugal ) OUV(ii)(iii)(iv)
2001年世界遺産登録
■ポルトガル王国始まりの地
ポルトガル北部に位置する小さな町、ギマランイス。ここはかつてポルトガル王国繁栄を示す中心地ともなった場所です。
中世12世紀、ポルトガル王国を確立させた初代国王アフォンソ・エンリケス(アルフォンソ1世)が生誕した地であり、アルフォンソ1世はギマランイスをはじめ、リスボンなど領土を拡大、ポルトガル王国は繁栄していきました。
ギマランイスはその後、中世都市から近代都市へと変貌していきますが、中心部の歴史地区は伝統的な建築方法(1階が花崗岩、2階以上が木の枠組みで造られた伝統的建築物)が残され、この技術は15~19世紀の近代ポルトガルの発展を体現する都市となりました。
世界遺産には、こうした建材や建築技術を残す、ブラガンサ侯爵館(現在は政府の公館)、オリヴェイラ教会、ルネサンス回廊をもつ美しい聖フランシスコ教会などが含まれます。これらの技術はその後、ポルトガル植民地各地にも伝播していきました。
登録基準は下記の通りです。
登録基準(ii):ギマランイスはアフリカやアメリカなどの植民地において、中世の建築技術を特徴つける顕著な証拠になっている
登録基準(iii):ギマランイスの初期歴史、12世紀におけるポルトガル語やポルトガルの国家的アイデンティティの確立に強い影響をあたえた
登録基準(iv):中世の集落から現在の都市、特に15世紀から19世紀にかけての特定の建物タイプの進化を示す、非常によく保存された町です。
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