キリマンジャロ国立公園(タンザニア)

Julian HackerによるPixabayからの画像

※アイキャッチ画像は版権フリー画像「Julian HackerによるPixabayからの画像」

Kilimanjaro National Park ( Tanzania ) OUV(ⅶ)

1987年世界遺産登録

■富士山も子供に見えるアフリカ最高峰を擁する

タンザニアとケニアの国境近く、標高5895mのキリマンジャロを中心とした、赤道直下の国立公園。

シラ峰(3962m)・キボ峰(5895m) 、マウエンジ峰(5149m)の3つの主な峰からなり、マサイ族から「神の家」とも呼ばれているそうですが、最も小さいシラ峰でも富士山以上という、とてつもなく大きなキリマンジャロです。

これらの山は世界で最も大きな火山であり、一方でかつては山頂に氷河が大量にあった、とても美しい山でした。今では氷河はほとんどがなくなってしまい、積雪はあるものの、それすらも気候変動によって無くなってしまうとされているようです。

この氷河から供給される水によって麓までの植物相に大きく影響を与え、標高差も相まって、屋久島のように植物の垂直分布が見られ、主に5相に分けられます。

低い層ではヒースと言われるツツジやマメ科等の低い木が自生し、高山草原、さらには湿地帯まで広がっています。またふもとの平原にはサイ、ヒョウなどの野生動物が生息しています。

こうした赤道直下にありながらアフリカ最高峰の頂きには氷河があり、特殊な動植物の生息地になっている、他には類を見ない自然美(ⅶ)から世界遺産に登録されました。

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