パーヌルル国立公園(オーストラリア)

ejakobによるPixabayからの画像 パーヌルル

※アイキャッチ画像は「ejakobによるPixabayからの画像」

Purnululu National Park ( Australia ) OUV(vii)(viii)

2003年世界遺産登録

■20世紀になるまで知られていなかった、縞模様の奇岩で作られた世界

パーヌルル国立公園は、西オーストラリア州東キンバリー地区クヌヌラの南方に位置し、世界遺産に登録されています。

なんといってもその独特な岩山の形と模様。これらはバングル・バングル山脈と呼ばれる山々で、デボン紀の石英砂岩を含んだ岩石が2000万年以上かけて浸食されて作られた奇岩群を形成しました。

バングルバングル山脈は、古い砂岩が積み重なってできた堆積岩で構成されます。

この堆積岩が土地の隆起と風雨によって谷が掘られて、現在の縞模様の地層が浮き出ました。一方で雨が流れた時期は続かず、乾燥の時代がやってくると、太陽光によって表面が酸化され、コーティングされることで現在の状況を維持しているようです。

ではなぜアイキャッチ画像のように赤と黒の縞模様になるのか。

黒いのは粘土層、ミネラルが多く、水分を浸透する砂岩。よってバクテリアが繁殖し、その変色が黒くなるそうです。赤いのは乾燥し、鉄分やマンガンを多く含む砂岩。よって鉄やマンガンが参加することで赤くなるのだそうです。よって、この岩山の内側は白く、崩れやすい砂で出来ているのだそうです。

こうした特徴ある大地の美しさと地質学的特徴が評価され、登録基準ⅶとⅷが認められました。

公園内では、4万年続くとされるアボリジニの生活の豊かで永続的な跡が残されています。特に古代の岩絵と埋葬地は、公園のいたるところで見つけることができ、一部ではアボリジニのガイドと観光で訪れることができます。

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