※アイキャッチ画像は版権フリー画像「Erika FalcoによるPixabayからの画像」
Camino Real de Tierra Adentro ( Mexico ) OUV(ii)(iv)
2010年世界遺産登録
■かつては地球半周以上の距離を誇った「王の道」
カミーノ・レアル・デ・ティエラアデントロは「大地にある王の道」という意味で、16世紀半ばから19世紀まで約300年にわたり交易路として利用されました。
スペイン侵略によって中南米を「開拓」していく中で、19世紀初頭には総延長24,800kmまで拡大しており、しかもその1/3は車道として舗装されていたそうです。
現在この道はメキシコシティから米国のテキサス、ニューメキシコへと約2,600㎞にわたって延びており、世界遺産に登録されているのはそのうちの約1,400㎞の範囲で、北はown of Valle de Allendeから、南は別途世界遺産に登録されている「メキシコの歴史地区」まで、全60資産で構成されています。
当該遺産が世界遺産に登録されて時点で全60件のうち下記5件はすでに世界遺産として登録されていました。
- メキシコシティ歴史地区
- ケレタロ歴史地区
- サン・ミゲルの要塞都市とヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖地
- グアナフアト歴史地区とその銀鉱群
- サカテカス歴史地区
この道は別名「銀の道」としても知られ、スペイン侵略後に銀・水銀の採掘と交易によって発展した街道になります。またこれに伴って小麦やトウモロコシなどの物資も交易が盛んになり、スペイン文化とアメリカンインディアンの文化の交流につながりました。
登録された資産はこうした3世紀にわたる文化の交流によって多文化社会を反映した、橋・農園・街・銀の採掘洞窟・道・修道院が登録されています。
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