シュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群(10ヵ国)

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Struve Geodetic Arc ( Norway, Sweden, Finland, Russian Federation, Estonia, Latvia, Lithuania, Belarus, Moldova, Ukraine ) OUV(ii)(iv)(vi)

2005年世界遺産登録

■地球の大きさを図る壮大な実験の軌跡

シュトゥルーヴェの弧とは、ノルウェーのハンメルフェスト岬から黒海まで10ヵ国を貫く、2820㎞以上にわたる三角測量地点の連なりのことを指し、現在10ヵ国、34ヵ所の観測地点が世界遺産に登録されています。

地球は丸い。ただし地質学上、完全な球体ではなく、楕円を立体にした形に近いそうです。

19世紀、天文学者シュトゥルーヴェは、地球を南北縦に輪切りした時の円周、この円周の輪を子午線弧と呼び、この弧の長さを史上初めて長距離にわたって正確に測量したのです。

測量に際し、設置した三角点が258か所あり、そのうち34か所が世界遺産に登録されています。アイキャッチ画像のようなモニュメントや、エストニアのタルトゥ天文台に埋め込まれている金属盤であったり、様々な形状をしているようです。

この測量によって、地球の正確な形状と大きさの証明に大きく貢献し、地球科学と地形図作成の発展の重要な一歩となったと言われています。

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