※アイキャッチ画像は版権フリー「Alastair NewtonによるPixabayからの画像」
The Forth Bridge ( United Kingdom ) OUV(i)(iv)
2015年世界遺産登録
■100年以上現役”鋼の恐竜”
スコットランド東部を流れるフォース川。かつてここに架かった橋は強風により破壊されるという悲劇に見舞われました。成分に”硬いが粘性に欠ける”銑鉄(世界遺産「アイアンブリッジ」に登場するエイブラハム・ダービー2世による発明とされています。詳細はコチラ)を用いたことも原因の一つだったそうです。
どんな強固な鉄でも、強風によってものすごい力を受け、曲がります。世界遺産に登録された新しい橋は、1880年代には新しい材料だった軟鋼を大量に使用し、最先端の土木工学の設計原理と工法によって建設されました。
大きな3つのひし形の構造部分は、トラス構造(世界遺産「富岡製糸場の糸繰機械庫」も参照ください。詳しくはコチラ)と呼ばれる三角形を組み合わせた形をして強度を誇っています。
また、このひし形をカンチレバーと呼び、世界で最初に複数のカンチレバーを採用したトラス橋として世界遺産に登録されました。また、この鉄橋の工事監督には、日本の土木技術史の父とも呼ばれる渡邊 嘉一が関わっており、20ポンド札にも登場するそうです。
1890年の開通以来、現在も使用され続けています。
コメント