Tower of London (United Kingdom) OUV(ii)(iv)
1988年世界遺産登録
■塔というより城塞
ロンドン市内を流れるテムズ川に沿って位置するロンドン塔は、堀にもテムズ川の水が引かれています。もともと11世紀にウィリアム1世が外敵から守るために建設を命じた、要塞でした。最初にできたのがホワイトタワーと呼ばれる建物です。
その後時代とともに、造幣局であったり、天文台、銀行や動物園であった時代もあったとか。そして有名なのは監獄として使われていた時代。
なんとなくどんよりしているロンドンの天候や、烏を飼育しているという風潮もあいまって、監獄のイメージが強く残ってしまうのかもしれません。しかし一時は国王の住居だった時代もあり、華やかな側面もあります。
増改改築を重ねた結果、13の塔と不規則な六面形の二重の城壁をもつ、要塞のような建築となっています。窓が小さく、重厚な建築は主にロマネスク様式の特徴と言えます。
なお下記写真にも遠目に見えるタワーブリッジは世界遺産ではありません。