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Serengeti National Park (United Republic of Tanzania) OUV(vii)(x)
1981年世界遺産登録
■タンザニア最大の国立公園「果てしない草原」
ヴィクトリア湖東の3州にまたがるタンザニア最大の国立公園は、日本でいうと四国の面積に近しいほど広いそうです。オーストラリアの複合遺産「カカドゥ国立公園」も四国と同じと表現しましたが、一つの公園と考えるとその大きさに驚きます。
※カカドゥ国立公園についてはコチラを参照ください。
ここはアフリカのサバンナ地帯の中心にあり、ほとんど木が生えず、草原がひたすら続き、まさにマサイの言葉で「果てしない草原」という意味をもつセレンゲティ国立公園。他には類を見ない大自然の美しさから登録基準(ⅶ)が適用されています。
またここは東アフリカの300万頭以上の野生動物の楽園、避難所となっています。
特に200万頭を超える個体数のヌー。この数は地域の生態系にも非常に大きな影響を及ぼし、死骸ですら湖や大地への養分となり、食物連鎖を担っているともいわれています。
その他キリンやバッファロー、エランドなど様々な動物が生息していますが、クロサイやヒョウ、チーターやアフリカゾウ等、IUCNのレッドリスト=絶滅危惧種に指定される動物も含まれることから登録基準(ⅹ)が適用されました。
隣接する「ンゴロンゴロ保全地域」も世界遺産になっていますので、ぜひそちらの記事もご覧ください(ンゴロンゴロ保全地域についてはコチラ)。