一度は世界遺産の近くに泊まってみたい!と思われる人も多いのではないでしょうか。でもキャッチーなフレーズ「世界遺産に泊まる」に踊らされていませんか。本当にそのホテルが世界遺産の登録エリアなのか?現実的には国が保全するエリアに観光施設はほとんどないため、注意が必要です。
ここでは、街中を取り上げるとキリがないので、自然(複合)遺産に絞り、「世界遺産に泊まる」かのような表現がよくみられるホテルについて吟味してみたいと思います。
※ホテルは2020年3月時点でのホテルHP上の情報に基づきます。価格は変動する時代なのであくまでイメージです、正規料金はホテルHPを参照ください。
■ホテルLoisaba-star-beds ケニア山国立公園 / 自然林
https://www.elewanacollection.com/loisaba-star-beds/photo-gallery
ケニア山国立公園の北西、ライキピア週に位置する、マサイ族が経営するロッジで、ケニア山やサバンナの大地を眼下に望むことができる。気になる吹きさらしのベッドは可動式で雨天でも濡れないようになるのだとか。
UnescoサイトのMapを見る限りでは、ケニア山国立公園とその周辺の自然林が資産であり、ホテルはかなり北側に位置するため、遠目にケニア山は見えると思われるが、範囲外。
1泊 ざっくり100,000円
■ホテルLongitude 131° ウルルカタジュタ国立公園
https://longitude131.com.au/gallery/
オーストラリア中央部、ウルルカタジュタ国立公園付近に位置する、コテージタイプで、このエリアではもっともウルルに近い宿泊施設。経度131度の意味の名で、テント風のコテージだが、かなりの高級施設。
世界遺産に登録されているのは国立公園内部のため、このホテルは国立公園入口のゲートの外に位置するので範囲外。
1泊 ざっくり110,000円
■ホテルEmirates One&Only Wolgan Valley グレーターブルーマウンテンズ地域
https://www.oneandonlyresorts.com/wolgan-valley
オーストラリア南東部シドニー郊外、グレーターブルーマウンテンズエリアに位置する高級ヴィラ。19世紀に造られた農場を改装して作ったそうで、イギリス入植後の古き時代を感じさせる。
観光地として有名なブルーマウンテンとは、実はかけ離れている。一方で世界遺産の構成範囲はブルーマウンテンだけでなく、ウォレミー国立公園などその他の国立公園も含めて範囲となっており、ギリギリ、ウォレミー国立公園の範囲内にも入りそうだ。Unescoサイトでも曖昧なmapのみなので正確には不明。
1泊 ざっくり180,000円
■ホテルImperial Cave Hotel ギョレメ国立公園とカッパドキアの奇岩群
http://www.imperialcavehotel.com/
トルコ カッパドキアのギョレメの街の中にあるホテル。ここ一帯にあるホテルは多くが奇岩をくりぬいたかのような洞窟ホテルが点在する。一度類似したホテルに泊まったことがあるが、とても非日常の体験をすることができる。
unescoサイトは2012年のマップが最新だが、かなり古いpdfファイルのみで詳細のコアエリアの記載がないが、国立公園全体が範囲になっているので、このホテルは範囲内。
1泊 ざっくり15,000円
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