モルドヴァ地方の教会群(ルーマニア)

pv746によるPixabayからの画像 Moldovița Monastery

Churches of Moldavia ( Romania ) OUV(i)(iv)

1993年世界遺産登録 2010年範囲拡大

■ビザンツの影響を受けたフレスコ画で彩られた教会群

ルーマニア北部モルドヴァ地方には中世に建てられた多くの宗教建築が今なお残ります。これらは多くが初期ビザンツ様式の特徴が見られ、そのうち8つの教会が世界遺産に登録されています。

とくにアイキャッチ画像の「モルドヴィツァの教会」は教会の壁面が色とりどりのフレスコ画で埋め尽くされ、西側玄関口はビザンツ様式とルネサンス様式の融合が見られます。

下のヴォロネツの「聖ゲオルゲ教会」も壁面はやはりフレスコ画で彩られています。壁画に描かれているのは、キリストの受難と復活、そして当時敵対していたオスマン帝国との戦争が多いようです。

またこれらの教会は木造の屋根が特徴的で、大きく壁面から飛び出しているのは、風雨から絵画を守るためだそうです。

登録基準(ⅰ)初期ビザンツ様式の見事なフレスコの外壁は人類の傑作であり、他に類を見ない建築である。

登録基準(ⅳ)モルドヴァ地方で取り入れられたこのフレスコの外壁の発想は、類まれな例であり、この壁画が15-16世紀後半のバルカン半島の宗教的・文化的な時代背景を示している。

<構成資産>

Church of the Beheading of St John the Baptist of Arbore

Church of the Assumption of the Virgin of the former Monastery of Humor

Church of the Annunciation of the Monastery of Moldovita

Church of the Holy Rood of Patrauti

Church of St Nicholas and the Catholicon of the Monastery of Probota

Church of St George of Suceava

Church of St George of the former Voronet Monastery

Church of the Resurrection of Suceviţa Monastery

gavia26210によるPixabayからの画像 ヴォロネツ

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