ケープ植物区保護地域群(南アフリカ)

Jean van der MeulenによるPixabayからの画像

※アイキャッチ画像は版権フリー画像「Jean van der MeulenによるPixabayからの画像」

Cape Floral Region Protected Areas ( South Africa ) OUV(ix)(x)

2004年世界遺産登録 2015年範囲拡大

■フィンボスと呼ばれる西ケープ州に帯状に分布する低木植生地域

南アフリカの沿岸地域に広く分布する保護地域群は、2004年世界遺産登録時は8エリア、2015年に5つ拡大して計13エリアが含まれます。エリアはデ・ホープ自然保護区セデルベルフ原生自然環境保全地域、などで、有名なのはケープタウンを麓にするテーブルマウンテン国立公園(かつてはケープ半島国立公園と呼称)。アイキャッチ画像のように、まさにテーブル状の山が確認できます。

この一帯では”フィンボス“と呼ばれる灌木(低木・英語でBushとも)植生地域が広がり、その植生は非常に多様です。

南アフリカのこの一部の地域に、世界の植物相を6つに分けるとここだけで1つの区域が成り立つ、と言われるほど多様な植物が自生しており、生育が推定される9,000種の植物のうち69%が固有種で、1,736種の絶滅が危惧されているそうです。このような状況を植物の”ホットスポット”と呼びます。

テーブルマウンテン国立公園には、例えばルイボスティーの原料になるルイボスが自生しますが、これは世界でもここだけが自生している品種のようです。

テーブルマウンテン国立公園を流れる川の中には茶色をした水もありますが、これは砂岩の大地であることと共に、植物に含まれるタンニンが豊富で、茶褐色になるとも言われています。それだけ植物が豊富で”天空の花園”とも言われる所以です。

観光地としても有名な、麓の「キルステンボッシュ植物園」では、こうした植物を気軽にみれることで人気です。

Jean van der MeulenによるPixabayからの画像  キルステンボッシュ植物園

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