リヴィウ歴史地区(ウクライナ)

Roman_PolyanykによるPixabayからの画像

※アイキャッチ画像は「Roman_PolyanykによるPixabayからの画像」

L’viv – the Ensemble of the Historic Centre ( Ukraine ) OUV(ii)(v)

1998年世界遺産登録 2008年軽微な範囲変更

■東ヨーロッパに位置しながらもイタリアやドイツ等の文化が融合した街並み

ウクライナの西部、ポーランドとの国境に位置する街リヴィウの中で、Pidzamcheと呼ばれる小高い丘とSeredmistiaと呼ばれるミッドタウンを含むエリアと、聖ユーリ教会(聖ジョージ大聖堂)を含むエリアの2エリアが世界遺産に登録されています。

聖ユリ教会は別名”龍の教会”とも呼ばれ、それは祀られているのが聖ジョージ(聖ゲオルギオス)であり、キリスト教では龍殺しの伝説を伴っているからです。聖ゲオルギオスについては、エチオピア「ラリベラの教会群」のページも参照ください。

建築は13世紀に遡りますが、当時はビザンチン様式だったそうです。その後改修が続き、現在は18世紀頃から続く、バロック・ロココ様式の建築となりました。外観も写真の通り華やかな印象を受けます。

Roman_PolyanykによるPixabayからの画像2 聖ユーリ教会(聖ジョージ大聖堂)

また”リノック広場”は何世紀にもわたって政治や経済および文化などの面でリヴィウの中心地となって発展し、東欧やイタリア、ドイツの建築や芸術の伝統が融合した中世期の都市の姿を残しています。市庁舎やタウンハウスなど、バロック様式ルネサンス様式の建築が立ち並びます。

こうした東ヨーロッパとイタリアやドイツの伝統が融合した点が登録基準ⅱとして評価されています。

また、様々な文化や宗教を持った多くの民族が、リヴィフの恵まれた政治・経済に魅せられて集まり、そうした諸民族の文化が、独自にあるいは相互に影響し合いながら築き上げた居住域の姿が、見事なバロック建築とともに現在の街並みとして残されている点が登録基準ⅴとして認められています。

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