ラサのポタラ宮歴史地区(中国)

Evelyn_ChaiによるPixabayからの画像

※アイキャッチ画像は「Evelyn_ChaiによるPixabayからの画像」

Historic Ensemble of the Potala Palace, Lhasa ( China ) OUV(i)(iv)(vi)

1994年世界遺産登録 2000, 2001年範囲拡大

■富士山とほぼ同じ標高に世界最大級の建造

チベット自治区ラサ市にそびえる、チベット仏教の寺院と2つの宮殿が世界遺産に登録されています。

7世紀頃成立したチベット初の統一王朝は、ここラサに遷都し、インドや中国の仏教文化を吸収し、チベット独自の仏教文化を浸透させていきました。中心となったのはマルポリ(紅山)と呼ばれる丘に建つ「ポタラ宮」です。17世紀に最高指導者であるダライ・ラマ5世がチベットを再統一したあとに建造を開始しました。

ポタラ宮」はダライ・ラマが生活し、政治活動を行う「白宮」と、宗教的施設である「紅宮」から成り、アイキャッチ画像の見た目にも赤い部分と白い部分が分かれている通りです。13階建てで部屋の総数はなんと2,000にも上るとされる、全体として世界最大級の建築です。それもこのラサは富士山とほぼ同じ標高に位置するのですから、建築の大変さは想像を超えます。

なお「紅宮」には歴代ダライ・ラマの遺体が納められており、チベット仏教徒にとっては今も巡礼する聖地となっています。

登録資産としは他に、ポタラ宮を中心とし、少し離れた位置に追加登録された「大昭寺(ジョカン)」と「羅布林(ノルブリンカ)」があります。

大昭寺(ジョカン)もまたチベット仏教の総本山であり、今でも多くの信徒が訪れます。

羅布林(ノルブリンカ)は18世紀に建立された、3つの構成資産では最も新しい宮殿です。歴代ダライ・ラマの夏の離宮として使用され、代々追加増築されているそうです。

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