※アイキャッチ画像は版権フリー「Anastasia BorisovaによるPixabayからの画像」
Historic Walled Town of Cuenca ( Spain ) OUV(ii)(v)
1996年世界遺産登録
■断崖にそそり立つ「宙吊りの家」
コルドバの中心部に石灰岩の岩山とフカル川・ウエカル川に囲まれた峡谷があります。ここには石灰岩は加工しやすく、水もあり、ムーア人が防御地点として建設した要塞都市がありました。
ムーア人とは主に北西アフリカから開拓したイスラム教徒を指し、9世紀頃にここクエンカに建設したとされます。
スペインは特にキリスト教徒とイスラム教徒の抗争激しく、12世紀にはキリスト側からみた国土奪還”レコンキスタ”運動によって聖堂や教会が造られていきました。「クエンカ大聖堂」は今も残るスペイン最古のゴシック様式の「聖堂の一つとも言われています。
こうしてクエンカはカスティリア王国の王都・司教区所在地として発展していきます。
13世紀にはアルフォンソ8世がレコンキスタをさらに拡大し、この町を開拓、人口も増えて大きな街になります。
そして谷に建物が埋まると、ついには崖の上にまで家を建てるようになり、絶壁にそそり立つ街並みが形成されていったのです。「宙吊りの家」は観光地としても有名になりました。
宙吊りの家など絶壁に建てられた建築は外から見ると3-4階建てですが、1階以下は石灰岩の大地をくり抜き、実際は10階相当にもなっているようです。
宙吊りの家で訪れることができるのは、カサ・デ・ラ・シレーナ(宿屋)とカサス・デル・レイ、そしてタピエス、チリーダ、サウラなどの有名な芸術家の作品が展示されているの3カ所です。
世界遺産にはそんなクエンカの街の4エリアが登録されています。
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