福建の土楼(中国)

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Fujian Tulou ( China ) OUV(iii)(iv)(v)

2008年世界遺産登録

■まるでバームクーヘンのような建築

中国には中世の時代より、”土楼”と呼ばれる建築がありました。それは上から見ると円形や方形で、数階建て。建物の外側は暑い土壁で覆われ、窓は少なく外部からの侵入を防ぐように入り口は通常一つ。外敵から身を守るために狭間が設けられ、要塞のような機能も果たしました。

特に福建省に現存するものが多く、点在する46棟が10のエリアに分かれて世界遺産に登録されています。

福建省の土楼は主に移住してきた漢民族”客家”の伝統住居で、建造は12~20世紀と幅広い。46棟のうち最も古いとされているのが、裕昌楼と呼ばれる円形のもので、14世紀初頭に造られ、いまだに多くの人が住んでいるのだとか。

ming yangによるPixabayからの画像 土楼外観

土が原料でも地震などの自然災害に強く、また暑い壁は断熱機能を有し、夏は涼しく冬は暖かいという快適性も備えているそうです。

裕昌楼の場合は5階建て。1階は共同キッチンやお店があり、2階は倉庫、3~5階が住居になっています。

円の内部は内側に向かって玄関があり、各家族に2~3部屋が割り当てられ、大きいものは800人もの人々が一度に暮らせる規模をもつとか!TBSの番組で紹介された土楼では、仲良く家族が助け合いながら生活する、そんな暖かい雰囲気を感じました。

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