ヒエラポリス-パムッカレ(トルコ共和国)

提供写真

Hierapolis-Pamukkale (Turkey)  OUV (iii)(iv)(vii)

1988年世界遺産登録

■冥界の王ハーデスに生贄を捧げる伝説から、一大温泉保養地へ

トルコ南西部に、不思議と真っ白な棚田が広がります。

もちろん稲田ではなく、塩田でもありません。ここは石灰岩の大地。活断層の亀裂により噴き出した温水により、石灰が溶け、美しい白い石灰にミネラルが溶けたエメラルド色の水が流れ出て、まるで棚田のようになったのです。

提供写真

紀元前3世紀ころからこの地にはペルガモン王国ともアッタロス王朝とも呼ばれる国がありましたが、紀元前2世紀後半になると、ローマ帝国に組み込まれます。

世界遺産「バースの旧市街」にも記載した通り、温泉が大好きな古代ローマ人は2世紀ごろからこの地を温泉地として拡大していきました。そんなローマ劇場浴場が残るこの地はヒエラポリス遺跡と呼ばれています。

古代より地下から湧き出る泉は、当初は冥界の王ハーデスに生贄を捧げる門「地獄の門」と呼ばれていたともいわれているそうです。

提供写真

コメント

タイトルとURLをコピーしました