文化遺産

文化的景観

シントラの文化的景観(ポルトガル)

■人工の建築や森が生み出した独特な景観リスボンに隣接するシントラは、山や森に囲まれた広大なエリアに、古くはムーア(モーロ)人の城壁から、19世紀に建築された宮殿や城、それらを取り巻く公園や庭園で彩られた独特の景観をもち、その全体を通して世界遺産に登録されています。
文化遺産

ポルト歴史地区(ポルトガル)

■海とともに発展してきた1,000年の歴史ポルトガル北部、ドウロ川河口を見下ろす山腹に沿って、ポルト、あるいは伝統的に”オポルト”と呼ばれる街があります。リスボンに次いでポルトガル第二の大きさの都市ポルトのうち、世界遺産の英語名にある通り、中心部と、ルイス1世の橋と、セラ・ド・ピラール修道院が、まとめて1つの歴史地区として世界遺産に登録されています。
文化遺産

ラヴォー地区の葡萄畑(スイス)

■1000年続くワイン造りが生んだ景観ラヴォーとは、フランスとスイスにまたがる三日月型の大きな湖レマンの北部の丘陵地帯を指します。世界遺産に湖は含まず、沿岸部の丘陵地帯に資産範囲が広がります。
文化的景観

ピーコ島のブドウ園文化の景観(ポルトガル)

■本来困難なブドウ栽培を可能にした石垣のブドウ園ピーコ島は、リスボンからはるか先、北大西洋に位置するアゾレス諸島で2番目に大きな火山島です。この大陸から切り離された島の北側と東側の沿岸部を中心に、世界遺産のブドウ園が広がります。
文化遺産

ノヴォデヴィチ女子修道院群(ロシア)

■16-17世紀に広がったモスクワ・バロック建築の代表作モスクワの南西にあるノヴォデヴィチ女子修道院は、モスクワ川のほとりにたち、要塞の意味もかねて16~17世紀に造られました。世界遺産に登録されているのは、この修道院を含む複数の建築物で、この要塞のような城壁に囲まれています。
文化遺産

トランシルヴァニア地方の要塞教会群のある集落(ルーマニア)

■要塞化を迫られた教会のある村々ルーマニアの中央に位置するトランシルヴァニア地方には、数多くの要塞教会を中心とした中世からの村落が今なお残っています。特徴的なのはオスマン・トルコの侵略に備え、要塞の役目も兼任する教会で、そのうち最初にビエルタンにある教会とその村落が世界遺産に登録され、その後6つの教会と村落が範囲拡大によって追加されました。
文化遺産

トリニダードとロス・インヘニオス渓谷(キューバ)

■スペイン植民地時代の名残の残る街トリニダードの街は、16世紀初めにコロンブスの船団の一員であったディエゴ・ベラスケスにより建設された、スペイン植民都市の一つです。とくに18~19世紀になると砂糖生産のための農園主たちがこぞって邸宅を立て、貿易も盛んになりました。現在街に残る、バロック式の邸宅や教会等が残るのは、この時代のものです。
文化遺産

メキシコ・シティ歴史地区とソチミルコ(メキシコ)

■かつて確かに存在したアステカ文明とその上に気づいたスペイン文化の融合構成資産はメキシコシティの歴史地区エリアと、ソチミルコの3エリア、計4エリアが含まれます。歴史地区エリアはソカロと呼ばれる憲法広場を中心としており、スペイン植民地化以前の遺跡と共に、ゴシック、ルネサンス、バロックなどの建築様式が入り交じった大聖堂、宮殿などが残されています。以前とは、かつてこの地域一帯で栄えていた、アステカ文明による首都があったことに由来します。
文化遺産

モルドヴァ地方の教会群(ルーマニア)

■ビザンツの影響を受けたフレスコ画で彩られた教会群ルーマニア北部モルドヴァ地方には中世に建てられた多くの宗教建築が今なお残ります。これらは多くが初期ビザンツ様式の特徴が見られ、そのうち8つの教会が世界遺産に登録されています。特に「モルドヴィツァの教会」は教会の壁面が色とりどりのフレスコ画で埋め尽くされ、西側玄関口はビザンツ様式とルネサンス様式の融合が見られます。
文化遺産

ワルシャワ歴史地区(ポーランド)

■住民の手で見事復興を成し遂げた街ワルシャワは第二次世界大戦で激しい損傷を負い、一度街の8割以上が瓦礫と化したものの、ワルシャワ市民たちは旧市街の街並を昔の姿のままに再建することを決意し、成し遂げた、類まれなる歴史を持ちます。世界遺産の中でも「復興」という名の修復を行ったことへの価値評価で意見が割れた遺産となりました。
文化遺産

ブリュージュ歴史地区(ベルギー)

■運河が張り巡らされた中世ハンザ都市ベルギーの北部に位置するブリュージュ(ブルッヘ)は、小さな世界遺産エリアの中に3つの世界遺産を包含する歴史地区です。円形の歴史地区エリアとして1つ、その中に含まれる”鐘楼”が世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群に含まれる鐘楼」として別に1つ、そしてもう1つはエリアに含まれる”ベギン会院”が世界遺産「フランドル地方のベギン会修道院群に含まれるベギン会修道院」として。
文化遺産

ヴァレッタ市街(マルタ)

■聖ヨハネ騎士団、最後の砦マルタ共和国の首都であるヴァレッタ市街は、突き出た半島のように城壁で囲まれた内部が世界遺産に登録されています。マルタ島は、歴史上軍事面で重要な場所でした。11世紀以降、イスラムとキリストの対立は激しさを増し、キリスト教徒によるイスラムからの国土奪還(レコンキスタ)のため、十字軍が結成され、中世ヨーロッパでは複数の騎士団が造られてきました。特にテンプル騎士団、ドイツ騎士団と共に、聖ヨハネ騎士団は中世ヨーロッパの三大騎士修道会の1つに数えられます。
文化遺産

古代都市ウシュマル(メキシコ)

■雨神チャックを祀る、側面が丸みを帯びたピラミッドユカタン半島北部に700年ごろ建設され、政治的中心地の一つであった「ウシュマル」。世界遺産には他に「カバー」「サイール」「ラブナー」の計4遺跡がまとめて「古代都市ウシュマル」として登録されています。これらは世界遺産「チェチェンイッツァ」と同様、マヤ文明の遺構で、その中でも比較的保存状態が良いものとされていますが、一方で文字を持たない文明なので不明点が多いようです。
文化遺産

フェス旧市街(モロッコ)

■町中にアンモニア臭・・モロッコのイスラム王朝最古の都市モロッコ北部の都市フェスは、現在の首都ラバトに移るまで中心となって発展してきた街です。世界遺産には「エル・ジェディド(新フェズ)」と「エル・バリ」の2つのエリアに分かれて登録されています。
文化遺産

ギマランイス歴史地区(ポルトガル)

ポルトガル北部に位置する小さな町、ギマランイス。ここはかつてポルトガル王国繁栄を示す中心地ともなった場所です。
文化遺産

南漢山城(韓国)

■まるで万里の長城!李氏朝鮮時代の築城技術南漢山城の築城には諸説あるようですが、15世紀初期の李氏朝鮮時代の太宗の時代に戦略的な拠点として強く認識されるようになり、続く4代目世宗によって国防対策として拡張されたそうです。しかしその後、文禄の役の際に改築、そして17世紀、丙子の役にて清との戦いで使用され、李氏朝鮮軍は籠城。結局城門を開いて降伏、城は放置されることとなります。その後現代でも使用されたことは記録にあるそうですが、そんな7~19世紀にかけて増改築を繰り返し、険しい南漢山の地形を利用した時代時代の築城技術が見られるという点が登録基準の(ⅳ)として評価されています。
文化遺産

原爆ドーム(日本)

■建築としての価値より平和へのメッセージ原爆ドームは人類史上初めて使用された核兵器の惨禍を、その当時のまま目に見える形で残っている唯一の建造物です。
文化遺産

莫高窟(中国)

■砂漠の中に佇む千仏洞とも言われる石敦煌の南に広がる砂漠に、突如現れるオアシスのような一帯を中心に、断崖に掘られた490もの石窟が見つかりました。同じく世界遺産の「雲崗石窟」、「龍門洞窟」とともに中国三大石窟のひとつに数えられる、莫高窟です。世界遺産としては文化遺産の登録基準すべてを有しているのでとても希少性が高いのです。
文化遺産

歴史的城壁都市クエンカ(スペイン)

■断崖にそそり立つ「宙吊りの家」コルドバの中心部に石灰岩の岩山とフカル川・ウエカル川に囲まれた峡谷があります。ここには石灰岩は加工しやすく、水もあり、ムーア人が防御地点として建設した要塞都市がありました。ムーア人とは主に北西アフリカから開拓したイスラム教徒を指し、9世紀頃にここクエンカに建設したとされます。
文化遺産

ザルツブルク市街の歴史地区(オーストリア)

■近世、音楽と芸術が栄えた宗教都市オーストリア北西部の山と川に囲まれた自然豊かな地域に、中世から近世にかけてのバロック調の街並みが残る小さな町、ザルツブルク。現代の街としては小さいながらも、城塞から教会のような歴史的建築物だけでなく、ショッピング街も昔ながらの街並みを保持していて歩くだけでも美しい街でした。世界遺産には一部のエリア、主に旧市街が登録されています。