登録基準(ⅳ)

文化遺産

ラヴォー地区の葡萄畑(スイス)

■1000年続くワイン造りが生んだ景観ラヴォーとは、フランスとスイスにまたがる三日月型の大きな湖レマンの北部の丘陵地帯を指します。世界遺産に湖は含まず、沿岸部の丘陵地帯に資産範囲が広がります。
文化遺産

ノヴォデヴィチ女子修道院群(ロシア)

■16-17世紀に広がったモスクワ・バロック建築の代表作モスクワの南西にあるノヴォデヴィチ女子修道院は、モスクワ川のほとりにたち、要塞の意味もかねて16~17世紀に造られました。世界遺産に登録されているのは、この修道院を含む複数の建築物で、この要塞のような城壁に囲まれています。
文化遺産

トランシルヴァニア地方の要塞教会群のある集落(ルーマニア)

■要塞化を迫られた教会のある村々ルーマニアの中央に位置するトランシルヴァニア地方には、数多くの要塞教会を中心とした中世からの村落が今なお残っています。特徴的なのはオスマン・トルコの侵略に備え、要塞の役目も兼任する教会で、そのうち最初にビエルタンにある教会とその村落が世界遺産に登録され、その後6つの教会と村落が範囲拡大によって追加されました。
文化遺産

トリニダードとロス・インヘニオス渓谷(キューバ)

■スペイン植民地時代の名残の残る街トリニダードの街は、16世紀初めにコロンブスの船団の一員であったディエゴ・ベラスケスにより建設された、スペイン植民都市の一つです。とくに18~19世紀になると砂糖生産のための農園主たちがこぞって邸宅を立て、貿易も盛んになりました。現在街に残る、バロック式の邸宅や教会等が残るのは、この時代のものです。
文化遺産

メキシコ・シティ歴史地区とソチミルコ(メキシコ)

■かつて確かに存在したアステカ文明とその上に気づいたスペイン文化の融合構成資産はメキシコシティの歴史地区エリアと、ソチミルコの3エリア、計4エリアが含まれます。歴史地区エリアはソカロと呼ばれる憲法広場を中心としており、スペイン植民地化以前の遺跡と共に、ゴシック、ルネサンス、バロックなどの建築様式が入り交じった大聖堂、宮殿などが残されています。以前とは、かつてこの地域一帯で栄えていた、アステカ文明による首都があったことに由来します。
文化遺産

モルドヴァ地方の教会群(ルーマニア)

■ビザンツの影響を受けたフレスコ画で彩られた教会群ルーマニア北部モルドヴァ地方には中世に建てられた多くの宗教建築が今なお残ります。これらは多くが初期ビザンツ様式の特徴が見られ、そのうち8つの教会が世界遺産に登録されています。特に「モルドヴィツァの教会」は教会の壁面が色とりどりのフレスコ画で埋め尽くされ、西側玄関口はビザンツ様式とルネサンス様式の融合が見られます。
文化遺産

ブリュージュ歴史地区(ベルギー)

■運河が張り巡らされた中世ハンザ都市ベルギーの北部に位置するブリュージュ(ブルッヘ)は、小さな世界遺産エリアの中に3つの世界遺産を包含する歴史地区です。円形の歴史地区エリアとして1つ、その中に含まれる”鐘楼”が世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群に含まれる鐘楼」として別に1つ、そしてもう1つはエリアに含まれる”ベギン会院”が世界遺産「フランドル地方のベギン会修道院群に含まれるベギン会修道院」として。
文化遺産

ギマランイス歴史地区(ポルトガル)

ポルトガル北部に位置する小さな町、ギマランイス。ここはかつてポルトガル王国繁栄を示す中心地ともなった場所です。
文化遺産

南漢山城(韓国)

■まるで万里の長城!李氏朝鮮時代の築城技術南漢山城の築城には諸説あるようですが、15世紀初期の李氏朝鮮時代の太宗の時代に戦略的な拠点として強く認識されるようになり、続く4代目世宗によって国防対策として拡張されたそうです。しかしその後、文禄の役の際に改築、そして17世紀、丙子の役にて清との戦いで使用され、李氏朝鮮軍は籠城。結局城門を開いて降伏、城は放置されることとなります。その後現代でも使用されたことは記録にあるそうですが、そんな7~19世紀にかけて増改築を繰り返し、険しい南漢山の地形を利用した時代時代の築城技術が見られるという点が登録基準の(ⅳ)として評価されています。
文化遺産

莫高窟(中国)

■砂漠の中に佇む千仏洞とも言われる石敦煌の南に広がる砂漠に、突如現れるオアシスのような一帯を中心に、断崖に掘られた490もの石窟が見つかりました。同じく世界遺産の「雲崗石窟」、「龍門洞窟」とともに中国三大石窟のひとつに数えられる、莫高窟です。世界遺産としては文化遺産の登録基準すべてを有しているのでとても希少性が高いのです。
文化遺産

ザルツブルク市街の歴史地区(オーストリア)

■近世、音楽と芸術が栄えた宗教都市オーストリア北西部の山と川に囲まれた自然豊かな地域に、中世から近世にかけてのバロック調の街並みが残る小さな町、ザルツブルク。現代の街としては小さいながらも、城塞から教会のような歴史的建築物だけでなく、ショッピング街も昔ながらの街並みを保持していて歩くだけでも美しい街でした。世界遺産には一部のエリア、主に旧市街が登録されています。
文化遺産

トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂及び聖母マリア教会(ドイツ)

■ドイツに残るローマ遺構と墓標フランスの「オランジュ」のように現在多国に残るローマ遺構の一つです。ここドイツ、トリーアに8件、近郊の地方自治イゲルに1件、計9件が世界遺産に登録されています。この辺りはかつてローマ時代にガリアと呼ばれる主要都市として栄えました。他の国の遺構同様、円形劇場や浴場、門などの他に、中世に建てられた大聖堂も含まれています。
文化遺産

福建の土楼(中国)

■まるでバームクーヘンのような建築中国には中世の時代より、”土楼”と呼ばれる建築がありました。それは上から見ると円形や方形で、数階建て。建物の外側は暑い土壁で覆われ、窓は少なく外部からの侵入を防ぐように入り口は通常一つ。外敵から身を守るために狭間が設けられ、要塞のような機能も果たしました。特に福建省に現存するものが多く、点在する46棟が10のエリアに分かれて世界遺産に登録されています。
文化遺産

イスタンブール歴史地域(トルコ共和国)

Historic Areas of Istanbul (Turkey)  OUV (i)(ii)(iii)(iv)1985年世界遺産登録 2017年軽微な変更■キリストとイスラムが共存する境界トルコ最大の都市イスタンブールの歴史を紐解けば、古代ギリシャ時代はビザンティオン、ローマ時代にはコンスタンティノープルと改名し、東西分裂後のビザンツ帝国時代には首都機能となり、16世紀にはオスマントルコによる...read more
文化遺産

ヴァイマルとデッサウ及びベルナウのバウハウスとその関連遺産群(ドイツ)

※アイキャッチ画像は版権フリー「TegulaによるPixabayからの画像」Bauhaus and its Sites in Weimar, Dessau and Bernau ( Germany ) OUV(ii)(iv)(vi)1996年世界遺産登録 2017年範囲拡大■時代は曲線から直線へ。そして空間を形作る新素材の誕生19世紀には自然をモチーフにしたモデルニスモやアールヌーボーといった曲線...read more
文化遺産

厳島神社(日本)

Itsukushima Shinto Shrine ( Japan ) OUV(i)(ii)(iv)(vi)1996年世界遺産登録■神道・仏教ともに重要な自然背景と一体化した神社建築瀬戸内海・宮島に浮かぶように佇む厳島神社は、背景の弥山と一体となった景観を含め、平清盛の卓越した発想力に基づくものとされています(登録基準ⅰ)。神社は日本古来の神道、八百万神(やおろずのかみ)と表現される通り、万物に神...read more
文化遺産

万里の長城(中国)

※アイキャッチ画像は版権フリー画像「My pictures are CC0 When doing composingsによるPixabayからの画像」The Great Wall ( China ) OUV(i)(ii)(iii)(iv)(vi)1987年世界遺産登録■宇宙から見える唯一の建造物とも比喩された長城実際は幅の狭さから、宇宙から見えることは無いようですが、渤海湾沿岸からゴビ砂漠まで全長...read more
文化遺産

ナスカとフマナ平原の地上絵(ペルー)

※アイキャッチ画像は版権フリー画像「Monika NeumannによるPixabayからの画像」Lines and Geoglyphs of Nasca and Palpa ( Peru ) OUV(i)(iii)(iv)1994年世界遺産登録■その数700点以上!空から見てわかる地球規模の美術館。首都リマから南、約450k㎡にわたって描かれた地上絵。紀元前500~後500年の間のものと推測されて...read more
文化遺産

アテネのアクロポリス(ギリシャ)

Acropolis, Athens (Greece)  OUV (i)(ii)(iii)(iv)(vi)1987年世界遺産登録■女神アテナに捧げた神殿とその丘古代ギリシャ神話には、オリンポスの12神と言われる12の神様が登場します。神話によると、12のうちの「海の神ポセイドン」と「戦いと知恵の神アテナ」どちらがこの地の守護神にふさわしいのか、戦いをしたそうです。神々の戦いと聞くと壮絶なものを想像し...read more
文化遺産

ロータス城塞(パキスタン)

Rohtas Fort (Pakistan)  OUV (ii)(iv)1997年世界遺産登録■インドの強大帝国と互角以上に戦った君主の物語16世紀初頭、インドにはムガール帝国という強大な帝国がありました。ムガール帝国の繁栄は「フマユーン廟」や「タージマハル」などインドの世界遺産にも登録されている建築にも見て取れます。そんなムガル帝国の二代目君主、フマユーンから行政を学び、その後独立し、スール王朝...read more