登録基準(ⅵ)

文化遺産

エローラ石窟群(インド)

インド、オーランガバードには数多くのインド宗教的芸術が表現された石窟が残されています。中でも世界遺産に登録されているのは「エローラー石窟」と「アジャンター石窟」の2つ。エローラー石窟はそれだけで岩山に計34の石窟が掘られています。造られたのは4~9世紀、それも時代と共に宗教の種類も洞窟も変わっていきました。
文化遺産

ラサのポタラ宮歴史地区(中国)

■富士山とほぼ同じ標高に世界最大級の建造 チベット自治区ラサ市にそびえる、チベット仏教の寺院と2つの宮殿が世界遺産に登録されています。
文化遺産

ボロブドゥル寺院遺跡群(インドネシア)

■イスラム教世界に残る、世界最大級の大きさを誇る仏教遺跡 ジャワ島のほぼ中心に位置する盆地に、8~9世紀に建てられたとされる仏教寺院遺跡ボロブドゥールがあり、近辺に位置するその他の寺院含め計3つの建築が世界遺産として登録されています。
文化遺産

サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群(ロシア)

■ロシア皇帝によって栄えた「水の都」 サンクト・ペテルブルグはピョートル大帝が聖人ペテロにちなんで「聖ペテロの街」を意味する名前を付けたことに由来するそうで、歴史地区を1エリアとし、その他建造物を含めて計36ものエリアが世界遺産に登録されています。
文化遺産

ペルセポリス(イラン)

■かつて存在したペルシア最大の都市遺構 ペルセポリスとは、イラン南部の、かつてのアケメネス王朝の都であり、かつペルシア最大の規模であった都を指し、その遺構が世界遺産に登録されています。
文化遺産

曲阜の孔廟、孔林、孔府(中国)

■孔子に纏わる邸宅やお墓 山東省曲阜の中心部 に、春秋時代の思想家・哲学者であった孔子の故郷があり、孔子をまつった孔廟、孔家代々の墓所の孔林、孔子の子孫が暮らした孔府、合わせて「三孔」とも呼ばれ、地域全体が世界遺産に登録されています。
文化遺産

ティール(レバノン)

■かつてフェニキア都市国家として繁栄し、今はローマの遺跡が残る遺跡 レバノンの地中海に面した海岸沿いに、かつてフェニキア人が造った都市国家ティルスの遺跡が今なお残り、世界遺産に登録されています。
文化的景観

ウルル・カタジュタ国立公園(オーストラリア)

■アボリジニの聖地 オーストラリア中部の国立公園内には、世界最大級の一枚岩ウルル(エアーズロック)と、ドーム型の奇岩群カタジュタ(マウントオルガ)がそびえている。1987年自然遺産として登録。一方先住民族アボリジニの部族アナングにとって、日本語にいうと「聖地」に近い意味合いであり、周辺に彼らの神話や生活が描かれた壁画が残されており、文化的観点から94年に複合遺産として再登録された。
登録基準(ⅰ)

カカドゥ国立公園(オーストラリア)

Kakadu National Park (Australia)  OUV (i)(vi)(vii)(ix)(x) 1981年世界遺産登録 1987年、1992年範囲拡大 2011年軽微な変更 ■最初の住人 オーストラリア北部、ノーザンテリトリー準州には、カカドゥ国立公園があります。公園と言ってもその面積はなんと四国とほぼ同じくらい。また公園にほど近い海に浮かぶフィールド島とバロン島を含めた3か所...read more
登録基準(ⅰ)

アトス山(ギリシャ)

■厳格なギリシャ正教の聖地。女人禁制は動物にも!? ギリシャ、エーゲ海に突出した爪のような形の3つの半島のうちの一つは、山地が多く断崖絶壁を形成し、アトス山と呼ばれます。ここはギリシャでありながら、ヴァティカンのよう宗教自治国家に近い、ギリシャ唯一自治が認められている地域です。
文化遺産

秦の始皇陵(中国)

■8,000体の兵士像はすべてが異なる脅威の芸術力 紀元前221年に中国を統一した秦の始皇帝が葬られた場所。始皇帝の陵墓から1.5キロほど離れた場所には、副葬品として約8,000体の等身大の兵士や馬などの兵馬俑が発掘され、ともに世界遺産に登録されています。
危機遺産

エルサレムの旧市街とその城壁群(エルサレム ヨルダンによる申請)

■小さな区画にユダヤ・キリスト・アルメニア・イスラムと多宗教が暮らす街 エルサレム地区の旧市街は、約1km四方の城壁に囲まれており、城壁含めた全体が世界遺産になっています。この狭い城壁内は、ユダヤ教徒、キリスト教徒、アルメニア教徒、そしてイスラム教徒の4つのエリアと、どこにも属さない嘆きの壁に囲まれたエリアで区分けされているのです。
文化遺産

ブハラ歴史地区(ウズベキスタン)

■ムスリムによって聖なるブハラと呼ばれる街 シルクロードの途上に位置するブハラは、2000 年以上の古い歴史をもつ都市です。紀元前からペルシア帝国の影響をうけ、8世紀頃にはイスラムの支配下に変わり、サマルカンドに代わって中心都市になった時代もあり、19世紀以降はロシアの影響を受け、ウズベキスタンの一都市へと変わっていきます。
文化遺産

ノヴォデヴィチ女子修道院群(ロシア)

■16-17世紀に広がったモスクワ・バロック建築の代表作 モスクワの南西にあるノヴォデヴィチ女子修道院は、モスクワ川のほとりにたち、要塞の意味もかねて16~17世紀に造られました。世界遺産に登録されているのは、この修道院を含む複数の建築物で、この要塞のような城壁に囲まれています。
文化遺産

ワルシャワ歴史地区(ポーランド)

■住民の手で見事復興を成し遂げた街 ワルシャワは第二次世界大戦で激しい損傷を負い、一度街の8割以上が瓦礫と化したものの、ワルシャワ市民たちは旧市街の街並を昔の姿のままに再建することを決意し、成し遂げた、類まれなる歴史を持ちます。世界遺産の中でも「復興」という名の修復を行ったことへの価値評価で意見が割れた遺産となりました。
文化遺産

ブリュージュ歴史地区(ベルギー)

■運河が張り巡らされた中世ハンザ都市 ベルギーの北部に位置するブリュージュ(ブルッヘ)は、小さな世界遺産エリアの中に3つの世界遺産を包含する歴史地区です。円形の歴史地区エリアとして1つ、その中に含まれる”鐘楼”が世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群に含まれる鐘楼」として別に1つ、そしてもう1つはエリアに含まれる”ベギン会院”が世界遺産「フランドル地方のベギン会修道院群に含まれるベギン会修道院」として。
文化遺産

ヴァレッタ市街(マルタ)

■聖ヨハネ騎士団、最後の砦 マルタ共和国の首都であるヴァレッタ市街は、突き出た半島のように城壁で囲まれた内部が世界遺産に登録されています。マルタ島は、歴史上軍事面で重要な場所でした。11世紀以降、イスラムとキリストの対立は激しさを増し、キリスト教徒によるイスラムからの国土奪還(レコンキスタ)のため、十字軍が結成され、中世ヨーロッパでは複数の騎士団が造られてきました。特にテンプル騎士団、ドイツ騎士団と共に、聖ヨハネ騎士団は中世ヨーロッパの三大騎士修道会の1つに数えられます。
文化遺産

原爆ドーム(日本)

■建築としての価値より平和へのメッセージ 原爆ドームは人類史上初めて使用された核兵器の惨禍を、その当時のまま目に見える形で残っている唯一の建造物です。
文化遺産

莫高窟(中国)

■砂漠の中に佇む千仏洞とも言われる石 敦煌の南に広がる砂漠に、突如現れるオアシスのような一帯を中心に、断崖に掘られた490もの石窟が見つかりました。同じく世界遺産の「雲崗石窟」、「龍門洞窟」とともに中国三大石窟のひとつに数えられる、莫高窟です。世界遺産としては文化遺産の登録基準すべてを有しているのでとても希少性が高いのです。
文化遺産

ザルツブルク市街の歴史地区(オーストリア)

■近世、音楽と芸術が栄えた宗教都市 オーストリア北西部の山と川に囲まれた自然豊かな地域に、中世から近世にかけてのバロック調の街並みが残る小さな町、ザルツブルク。現代の街としては小さいながらも、城塞から教会のような歴史的建築物だけでなく、ショッピング街も昔ながらの街並みを保持していて歩くだけでも美しい街でした。 世界遺産には一部のエリア、主に旧市街が登録されています。